コードCHAOを抹殺せよ/The-Temporary-Truth
※多少のネタバレを含みます。表紙です。表紙ですいません。二番煎じですいません。
――コードCHAO作成委員会/本部/0800時――
春樹「委員長」
ろっど「はい」
春樹「投稿がだいぶ遅れていますが」
ろっど「はい」
春樹「しかも二番煎じだという声も上がっています」
ろっど「はい」
春樹「このままでは市民の暴動は免れません」
ろっど「はい」
CHAO「ワタシが鎮圧する」
ろっど「それはやめて」
春樹「では代替案を、委員長」
ろっど「はい」
……試行錯誤中。
ろっど「ない」
春樹「仰る意味が分かりません」
ろっど「その、代替案はありません」
春樹「上官としてそれはいかがなものかと思います」
ろっど「はい」
春樹「この際、もう書いてる所とはほとんど縁のない第一章とか第二章とかでも載せるべきでは?」
ろっど「それはだめだ!」
仁恵「なんでそこだけ強く否定するのよ!」
CHAO「ワタシが代行する」
ろっど「それもやめて」
春樹「いったいなにを……」
ろっど「たぶん死神」
……閑話休題。
春樹「多くの方々がお待ちです。失礼ですが委員長の小説を期待される機会などこれをおいてほかにないかと」
ろっど「はい」
春樹「第一章を載せましょう。それしか方法はない」
ろっど「……」
春樹「市民、ひいては御身の為です。『書き直せない状態にするのは怖い』などといっては委員長の威厳に関わります」
ろっど「ない」
春樹「は?」
ろっど「元からない」
春樹「……委員長、せめてプライドは持ちましょう」
仁恵「part50まで予告編を書いたあの人みたいな感じで予告を書けばいいんじゃないの?」
ろっど「それだ」
春樹「今更予告ですか、委員長」
ろっど「それしかない」
……執筆中。
――時は蠢く。
永らえた命さえも捨てて、その身を散らす。世界は再び混迷にさまよい、大地は千年の眠りより目覚める。
やがて少年は疑問を抱く。これで良いのか、これが正しいのか――と。
長年の休載を経て、ついに復活! 魔法のサンクチュア
春樹「それじゃねーよ!!」
ろっど「はい」
春樹「分かっておられましたか、委員長」
ろっど「分かってました」
春樹「では執筆を」
ろっど「はい」
CHAO「ワタシが執筆する」
ろっど「任せたい」
春樹「却下です」
ろっど「すごく任せたい」
春樹「却下です」
……試行錯誤中。
ろっど「思い付いた」
春樹「見事です」
ろっど「不完全な状態のまま全て投稿する」
春樹「それはいくらなんでも」
ろっど「これしかない」
春樹「ですが……」
仁恵「それなら二番煎じの方がまだマシよ!」
ろっど「えっ」
仁恵「完成した小説を見てもらうことこそ、小説家として最大の喜びじゃないの!?」
ろっど「それは……」
仁恵「良い? 中途半端は駄目。書き切って、自分の最大限の実力を発揮して、終えるの。それがトゥルーエンドよ」
ろっど「はい」
春樹「目が覚めたようですね、委員長」
ろっど「全てを断ち切る!」
春樹「FFやってんじゃねええええええ!!」
ろっど「思ったんだけど、これはチャオ小説なんだろうか」
春樹「何を今更」
ろっど「だってチャオなんて」
CHAO「ワタシが云々」
ろっど「↑みたいな出来損ないしかいないし?」
春樹「構成から設定まで全て気合い入れてきたあの人とは偉い違いだな」
ろっど「不甲斐ない不甲斐ない」
仁恵「いいんじゃないの? 一応チャオ出てるし、チャオが中心にいるんだからチャオ小説でしょ」
ろっど「それっぽくはしてるけど、チャオ小説の皮をかぶった何かに違いない」
仁恵「どこかで聞いたようなセリフね……」
ろっど「あと僕イケメン説。どう考えてもおかしい」
春樹「そうですね」
ろっど「イケメンだったらクリスマスにチャットルームに入り浸ることはまずない。イケメンなら。しかもモテないイケメンに価値はない」
春樹「そこまで言うことは……」
ろっど「この際だから言わせてもらうけど、イケメンというのは性格まで含めると思うんだ。口下手であればそれは顔だけ。顔だけの人間に魅力を感じ」
仁恵「小説書こうねー?」
ろっど「はい」
春樹「そもそもあの多忙で有名な元編集長のあの人まで小説を仕上げて来てるんだ。十月あたりから気合い入れて書く書く言ってたお前がいないのはおかしい」
ろっど「たぶんファイナルファンタジーとファンタシースターポータブル2とガンダムVSガンダムのせいだな」
春樹「少しはかなり長く続いてる連載作家の方々を見習え」
ろっど「二人しかいないけどね!」
仁恵「どうまとめるのよ」
ろっど「とりあえず何か決める。そんで書く」
春樹「12月31日までには第一章投稿するで良いのでは?」
ろっど「一部地域から苦情が出そう」
春樹「今日中、とか」
ろっど「というわけでコードCHAOを抹殺せよ/The-Temporary-Truth、2010年春、全国同時公開予定!」
春樹「洒落になってないから止めろ」
ろっど「ぶっちゃけあらすじを書くと、冒頭部分は文章と展開がちょっと違うだけで前回と同じなんだよ」
仁恵「……よね」
ろっど「つまり第一章くらいまではそんなに変わらない。だからこそ、伏線をしっかり張っておく必要があると思うんだ。分かりやすくね」
CHAO「(ゲーム中)」
ろっど「後の方を変えちゃうと、一番最初まで手を加えないといけない。特に漢数字やアルファベットの書法の統一は重要だ。完成度のためにも」
春樹「一理あります」
ろっど「というわけで遅れてすいません! 近々公開予定!」
仁恵「まともじゃないの」
ろっど「本当に近々で済めば良いけどな」