ココア主催のクリスマスパーティ
今日はクリスマス。
遠い昔、この世を愛した神様がプレゼントとして御子をお与えになった日。
御子はこの世の全ての命を守る為、生贄となり、そして復活をとげた。
・・・それから遠い時間が流れた現在でも神と御子を賛美し、クリスマスが訪れるのを民は望む。
御子の再来を・・・
12月24日 11時46分
「・・・ぉ」
チェイル「Zzz」
「・・・ろぉ」
チェイル「後・・・2分だけ・・・」
「起きやがれ!アホンダラ!!」
チェイル「うわぁ!」
突如耳元で叫ばれたのでチェイルは急に現実へと引き戻された。
眠い目をこすりながら、横を見ると・・・
チェイル「誰・・・ってうわぁあぁ?!」
「メリークリスマス!!」
チェイル「へ!?」
「プレゼントだよ」
言われるがままにキレイにラッピングされたプレゼントを受け取ったチェイル。
しかしまだ状況が飲み込めていない。
チェイル「あの・・・誰ですか?」
「サンタでぃ!」
チェイル「サンタァ?」
サンタといえばクリスマスイブの夜からクリスマスの朝にかけてプレゼントを配るおじいさん。
よく見たらサンタらしい格好をしているが・・・・・
チェイル「っていうか誰ですか?」
「そこ禁句!! 良い子はさっさと寝なさい!」
頭に重い衝撃が加わり、チェイルは気絶した。
薄れていく意識の中、つぶやくような声が聞こえた。
恐らくサンタらしい者の声だが・・・
聞き取ろうとしたがあまりに小さい声しか聞こえず、眠たかったのでチェイルは再び夢の世界へと入っていった。
続く