~タマちゃん・チームVSレモン・チーム~

もうすでに、開始の合図はあった。姉さんはどうするつもりなのだろうか。タンタンさん達の方が強いのか、僕たちの方が強いのかは僕にはよくわからない。本当に、どうするつもりなのだろうか。

開始の合図はもうすでにあった。レモンはどうしようと思っているのだろうか。僕は戦いは嫌いだ。できるだけ早く終わらせたい。そう思う。早く終わらせたい。

タンタンはどうしてレモン達を登録したのだろうか。それになんで僕を仲間にしたのだろうか。わからない。もしかしたら数あわせなのだろうか。わからない。

タンタンは優勝したいと思ったのだろうか。ただ単に面白そうだと思ったのだろうか。でも、・・・タンタンはあまり戦いが好きではなかったと思う。僕はあまり好きじゃない。戦いはあまり好きじゃない。

さあ、どうしようか、何も考えずに行動した結果がコレだ。少しはブルーを見習った方がよかったかもしれない。あうのが準決勝だとは思わなかった。それに次はオチャ達と、だ。もう少し考えるべきだったかもしれない。

どうしようか。タンタンに勝てる可能性はあるだろうか。答えは―Yesだ。勝てないことはない。レントも、クーカスも強い。私も弱くはない。でも、正直オチャ達とは戦いたくない。タンタン達には勝ててもオチャ達には勝てない気がする。別の意味で。無駄に戦うのは疲れる。
疲れるのはいやだ。だから―

「降参するわ。」 レモン
みんなレモンの言葉に驚いた。

『タマちゃん・チームの勝ちでっす!』レフェリー

「疲れるのは嫌いなの。」レモンはタンタン達にウインクした。

『明日はいよいよ決勝戦でっす!』

このページについて
掲載号
週刊チャオ第115号
ページ番号
32 / 55
この作品について
タイトル
小さな話
作者
バロン
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
週刊チャオ第124号
連載期間
約4ヵ月