第4話「さらわれたクレア」後編
チャオリンは、さっき起こったことを残らず話した。
それを聞いて、女王様・・・シエラ女王が飛び上がった。
シエラ「そ、それはまことですか!?」
チャオリンは何も言わずに、こくんっと頷いた。
みんな突然の事に大混乱していた。
まだ信じきれていない人も居るみたい・・・。
と、ヒーローの王女様、ミントが僕に近づいて来た。
冷静な目つきだ。
ミント「貴方達は?初めて見るけど・・・。何か訳ありのようね・・・。話してみなさい」
チャオリン「そーいえば、あたしも聞いてなかったわ」
みんなが僕とチャサリンに注目していた。
シルバー「えっと・・・」
僕はそう言ったきり、黙りこんでしまった。
何をどう話せばいいのか・・・それに迷ってしまっていた。
全部話しちゃうと、何か問題を引き起こしそう・・・。
僕が何も言わずに俯いていると、ブルーム王が口を開いた。
ブルーム「君達の事も気になるが、娘の身の方が心配だ・・。シルバーとチャサリン・・と言ったな。チャオリン君と共に娘を・・・クレアを助け出してくれ!」
ブルーム王は真剣な眼差しでそう言った。
僕はチャサリンと顔を見合わせた。チャサリンは頷く。
チャサリン「分かりました、王様!」
チャサリンのその言葉を聞いて、うむ、と頷くブルーム王。そして、また話し出した。
ブルーム「チャオリン君の話からすると、そいつは『ダークパレス』から来たものかもしれん。くれぐれも、気を付けてくれたまえ」
はい!分かりました!・・・って、言いたいところなんだけど・・・。
シルバー「あの・・・。ダークパレスって何ですか・・?」
僕の言葉にブルーム王は少し驚いていた。その目は、ダークパレスも知らないのか?と語っていた。
少し溜息をつくと、説明してくれた。
ブルーム「・・・ダークパレスとは、いたずら好きなチャオ達が集まる城だ。最初は・・・ただのいたずらだったのだが、だんだんヒートアップしてきてな。彼等のアジトも小さな小屋から、今では城へと変わってしまった・・・。
初めの頃は、ダーク三人組だったのが、ヒーローもニュートラルも加わっていき、いたずらでは済まされぬ事まで始めだしたのだ・・・。
彼らは、“珍しいもの”を好む」
ぴくっ!
僕はその言葉に反応した。
珍しいもの・・・。もしかしたら、エンジェ達もそこに居るのかも・・・。
でも、どうしてクレアを・・・?
ブルーム「・・・という事だ。ダークパレスの場所は・・・分かるな?」
チャオリン「はい!・・・じゃあ、行ってきます!」
僕達が部屋を出て行こうとした時、ミントが呼び止めた。
ミント「待ってください!私も・・・一緒に行きます」
続く☆
今回長すぎたかもぉ・・・。
次回は「王女様と一緒にダークパレスへ」です。
ほらね。前回と今回、全然話が・・・・。
ではぁ・・・!(逃走