30話 ウィッチorウィザード(フライヤ編)前編
あ!題名違うけど、お話は同時進行のお話となっております。
こっちはルイスが眠っている間普通の世界でおこっていることを書いてあります~♪
ウクレル「・・・アイチェとキャンディがやられた・・・か。」
ビルの屋根?の上でアイチェとキャンディとの戦いをみてウクレルは正直な感想をボソっと述べた。
ウクレル「それに・・・ウォーターアロー・・・そろそろウィッチやウィザードのお目覚め・・・ときたわね。ライラルサマも大変だわ~だからアノ子達を先始末使用って魂胆か・・・ま、アノ子たちはそんなことでやられそうにもないけど・・・」
ウクレルは空を見上げて独り言のようにそうつぶやいた。
そのときのウクレルの目はどこか果てしなく遠くをみているようなうつろな目であった。
そしてスッとウクレルは地上に視線をむけるとスタっとその場から降り立った。
地上では、ルイスが空中から落ちるのをやっとのことでくいとめようとみんな必死なところだった。
チャルス「風魔法で落下させるスピードを落とします。皆離れて!!」
チャルスはそういってロッドをまわして風をおこそうとするが焦っているせいか、ロッドえを逆に回したりして落下スピードを早める。
などという始末。
誰にもルイスの落下を止められそうな状態ではなかった。
ど、どうにかならないの?
このままルイスが地上に落っこちたら・・・
ダメ!!考えたくもナイッ!!
私はがんばってる皆の後ろでルイスから目を逸らしてしまった。
私はルイスが落っこちていくのを見たくなかった。
目をそらしてはいけないはずだったのに・・・
みんながんばってるのに・・・
「どんな時でも目の前の事実から目を逸らさない。」
フライヤ「え・・・?」
急に私の後ろのほうで声がしたので私はビックリしてバッっと振りかえった。
そこにたってたのはさっきまで屋根に居たはずのウクレル。
ウクレル「これは戦いにおいても同じコト。それはわかってるわね?フライヤ?」
ウクレルは信じられないほど優しい口調で私に話し掛ける。
この人は本当にウクレル・・・なの?
さっきまでのチャオと同一人物・・・?
私には到底そうはおもえないほどだった。
フライヤ「・・・・分かってる・・・でも・・・」
私はその後を言おうとしたがウクレルはそれを制して言った。
ウクレル「現実から逃げようとしないで。自分で今できることをやりとげればそれでいい。そういうことよ。」
ウクレルはそれだけいうと静かに手を空をとかざした。
すると落下していたルイスの体がしだいにゆっくりになり、地上にゆっくりをおろされた。
皆ビックリして一斉にこちらをいやウクレルをほうを見た。
ウクレル「キャンディとアイチェがやられたか・・・まあ、意外とやるんじゃない?あんた達。ま、でもまだまだ序盤。ゆだんしないほーがいいよ。自分の命が惜しくないんならね。」
ウクレルはそこまでいうともう1度手を空にかざし、アイチェをキャンディを宙に浮かせると一瞬で消えてしまった。
と、ウクレルが消えることによって一種の安心間がその場に戻ってきた。
やっぱり皆緊張してたみたい・・・
でも・・・
あのときのウクレルの目・・・なんだか変だった。
私に何か伝えたい。そんな目・・・ウクレルって敵なのか・・・味方なのかよくわからないよ。
少なくともみんなにはそんな態度とってないからわかんないんだろうけど・・・
はぁ・・・ま、そんなことかんがえててもしかたないけどねっ!!
それよりルイス・・・大丈夫なのかなぁ・・・
私はそっと皆が集まっているルイスのほうに目を向けた。
エディン「ルイスの傷はすべて治癒したけど・・・意識・・・もどるかなぁ・・・」
エディンは心配そうにルイスを見ながらそう言った。
他の皆も心配そうだ。
じっとルイスを見つめて話もしない。
っと、そのときだった。
ぱぁぁぁ・・・
ルイスの体の周りを光が取りかこんだ。
チャライン「!!?」
チャニム「ルイスから・・・光が・・・」
皆驚いていた。だが・・・チャルスだけはルイスのほうをみて、真剣そうなまなざしで言った。
チャルス「ルイスは・・・ウィッチとしての力に目覚めたのかもしれない・・・」
一同「ウ・・・ィッチ・・・」
私達は息を呑んだ。
ウィッチ・・・それが何だかわからないけど、チャルスの表情からしてただごとではないというのがよく分かる。
ハリケンシ「おい・・・ウィッチってなんなんだ?説明してくれなきゃわからないじゃないか!」
ハリケンシはチャルスを問い詰めるような形でそう言う。
チャルスは静かに話はじめた。