23話 地上の戻し方?! 前編

執事チャオ「ここです。少々おまちください。」

・・・どうやら王様の部屋についたみたい・・・
このへんは豪華な部屋になっていて、いかにも、王族の部屋!!
っという感じのつくりだった・・・。
豪華・・・とはいっても私のすんでるヒーロー神殿とあんまり変わらないのかな??

コンコン。
「王様。お客様をおつれしました。」
執事チャオは部屋のドアを軽くノックしてそういった。
ガチャリ。
ちょっとしてからその部屋のドアが開いて、王様らしき人がでてきた。
ちょっと威厳な感じのする雰囲気をもったチャオ・・・。
なんか普段のお父様みたい・・・
王様「フライヤ様ご一行かな?初めまして。私がここの王のチャーストだ。」
王様(チャースト?)はちょっと笑顔をつくって私に向けて挨拶した・・・。
え~っと・・・・私も挨拶をかえさなきゃいけないのよね・・・
王族に挨拶されたらかえすのは常識だし・・・
フライヤ「(・・・えっと・・)こちらこそ初めまして。王女のフライヤと申します。お見知りおきを。」
私はそういってクルって王様の前で1回転して、ペコっとお辞儀をした。
あ!これは王族の挨拶のしかたなの。

王様「礼儀正しいのだな。流石はヒーローのお姫様だ。きちんと育ててあるのだな。まあ、用件は部屋の中で聞こうか。」
王はちょっと感心しながら、私達を部屋の中へと招き入れた。

そして、
王様「ウクレル。もう下がっても良いぞ。」
王は最後に私達をここへと連れてきてくれた執事チャオ。(名前をウクレルと言うらしい。)にそう一言声をかけた。
執事チャオ「はい。ありがとうございます。」
執事チャオはそういながら、深くお辞儀をした。
ビクン!!!!
だけど、私はその瞬間体じゅうが寒気に襲われた。
あのチャオ一瞬が深く笑ったような気がしたとたん・・・私は全身に寒気を感じたのだ・・・
な、なんだろう・・・
なんだかここにいちゃいけない気がした・・・
はやく用件をすませて・・・ここをでよう。
私はそう思った。

パタン。
ドアが閉じられると同時にその寒気は全身から消えた。

王様は私達をお客様用のソファーに座らせると、紅茶をもってくるようにメイドらしい人に伝え、私達の向かい側のソファーに座った。

王様「では、今回の用件を聞こうか・・・」
フライヤ「えっと・・・あの・・・」
な、何から話せばいいの?
チャオタウンが滅亡した日のことから?それとも・・・魔空石のことから?
わ、わかんないよ~
私がどうしようか考えていると・・・

王様「ああ・・別に硬くならなくてもいいだろう。同じ王族同士だ。気軽にはなしでくれればそれでかまわない。」
王様は私がかたまっているのを見て、そう言う。
・・・・・
・・・・(ちょっとの沈黙)
王様「用件は言いづらいのか・・・では私から質問してもいいかな?君達はどうやってここに来たのだ?」
エディン「町のはずれで見付けた魔方陣にはいったらここへ。勝手に来てしまって・・・」
エディンは私がこたえるより先にそう答えた。
王様「そうか・・・なにも分からずにここへきたのか・・・だったら早く地上へともどったほうがいい・・・」
フライヤ「で、でも地上は今・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は王様に今までのことの事情をすべて話した。
チャオタウンがあんなになっちゃったこと・・・天界にきてライラル達にねらわれていること・・・全部・・・

このページについて
掲載号
週刊チャオ第27号
ページ番号
37 / 62
この作品について
タイトル
チャオウィッチ
作者
ルミエール(サリリン, 瑠莉)
初回掲載
2002年6月27日
最終掲載
週刊チャオ聖誕祭記念特別号
連載期間
約5ヵ月29日