21話 風の試練 後編

丁度、谷の真中のあたりにさしかかったときだった。
フワリ・・・
なんだか急に体が軽くなった。
私が手をひっぱってたエディンも体がかるくなったせいか、ちょっと上昇した。
フライヤ「体が・・・軽くなった・・・なんで・・・??」
私は1人言のようにそういった。
ルイス「う~ん・・・よくわからなけど・・・でも軽くなったのには何か理由があるからじゃない??例えば~・・・竜巻とかvv」
ルイスはちょっと笑って冗談っぽく私にそういった。
だが・・・その後ろでは・・・・
信じられない・・・っといったかおをしたエディンとチャラインがいた。

フライヤ「エディン??チャライン?どうかしたの?そんなにビックリした顔して?」
私はちょっと苦笑しながらそういった。

エディン「フライヤ・・・・あれ・・・・」
エディンはそういって何かを指差した。
フライヤ「え・・・・」
私は自分の目を疑った。
なんで・・・ここにあんなものが・・・・

私達がみたのは・・・広い谷間からどんどんこちらへ近づいてくる大きな竜巻だった・・・・
フライヤ「う、うそでしょ~っ!!!!」
ルイス「私の言ったことが本当になるなんて~っ!!実は私って予言能力あるかも・・・(笑)これから占い師でもやっていけるわね!!」
フライヤ「そんなこといってる場合じゃないって!!早く逃げなきゃ!!エディン!チャライン!!」
私は2人の手をがしっと掴むと無我夢中で飛び始めた。
だが・・・
そんな私でも流石に竜巻からは逃げられなかった・・・。
ガクンっ!!!
一瞬足をとられたかと思うと、私達4人は一斉に竜巻のなかに放り出された。
フライヤ「きゃぁぁぁぁぁ~っ!!!!」

・・・・・もう・・・ダメ~っ!!!!
このままじゃ、水の領域のときと・・・同じじゃないのよ~(涙)
どうすれば・・・・

その時だった。
フワっ。
私の身体が1筋の風によってもちあげられた。

えっえっ??ど、どうなってるのぉ~!!
私はそんなことをおもいながら、あたりをみまわすと、ルイスやエディン達にも同じようなことがおこっていた。
みんなからだが宙にういている。

私達がそのまま、陸地へと運ばれた。
ストン。
足が地面につく。
フライヤ「一体どうなって・・・・」
皆、一体どうなったのかさっぱり分からなかった。
だって急に風が・・・・

???「危なかったね。大丈夫??」
続く☆

このページについて
掲載号
週刊チャオ第25号
ページ番号
34 / 62
この作品について
タイトル
チャオウィッチ
作者
ルミエール(サリリン, 瑠莉)
初回掲載
2002年6月27日
最終掲載
週刊チャオ聖誕祭記念特別号
連載期間
約5ヵ月29日