続き(ドタバタゴメディです)
【ドラム】「あれ?なんだろ???」
【デンデン丸】「ん?」
ふと見ると2匹の進む道の先に見るからにあやしいチャオ2匹。
一方のチャオは白衣を着て腰に刀、背中にバズーカのようなものを背負い
兜をかぶっている。兜の上には三日月のポヨが浮かんでいる。
もう一方のチャオは同じく白衣を着てぐるぐるメガネをかっけている。
2匹は通行人なんて気にせず、道に置いたへんてこなボールに祈りをささげていた。
【デンデン丸】「あからさまにやべー奴等だ。ムシだムシ。いいな」
振り向いたところに既にそこにはドラムはいなかった。
【ドラム】「あのぉ、すいません。」
【デンデン丸】「って、なに話しかけてるんだよ!」
デンデン丸は重い足取りでドラムの元に向かうしかなかった。
【兜をつけたチャオ】「ぬぬ。何のようじゃエキストラ歩行者A」
【デンデン丸】(エキストラってなんだよ)
【ドラム】「ああ、やっぱり向島きょうじゅ大総督じゃないですか。」
【デンデン丸】「っておまえ知り合いなのかよ!?」
【向島】「おお、よく見ればおぬしは第二防衛隊隊長ドラムではないか。」
【ドラム】「こんなところで会えるなんて思わなかったです。
DDM君、こちら政府の秘密任務を受けて活動している部隊を指揮している
向島きょうじゅ大総督です。普段はチャトル大学で教授やってます。」
【デンデン丸】(政府の秘密任務って、絶対嘘だろ)
【ドラム】「僕、この前町で会って大総督のお話聞いて感動しちゃって・・・
そしたら第二防衛隊の隊長にしてくれたんです。えへへ。」
【デンデン丸】(絶対だまされてるぞおまえ・・・)
【ドラム】「大総督、今日は何してるんですか?」
【向島】「よくぞ聞いてくれた。今日は恐怖の大王様を迎える儀式をしている!」
【ドラム】「大王様?」
【向島】「うむ。詳しくは助手のザコダーに聞くがよい。」
ドラムとデンデン丸はぐるぐるメガネのチャオの方を向いた。
【ザコダー】「恐怖の大王様とはきょうじゅの信頼するとってもすごい王様でゴス。
ホントは1999年の7月にこの世界に来るはずだったでゴスが、
結局来なかったでゴス。」
【向島】「そこで、わしは考えた。大王様が来なかったのには訳がある、それは恐らく…」
【デンデン丸】「それは??」
【向島】「寝坊したからじゃあああ。だから今日の儀式で大王様を起こすのじゃ。」
【デンデン丸】(なにー!? 絶対バカだこいつ。間違いない。)
【向島】「む、そこのエキストラBはおぬしの知り合いか?」
【デンデン丸】(まずい、絶対まずい。ここは他人のふりをしなくては・・・)
「いえ、こいつとは・・・」
【ドラム】「大親友なんです!」
【デンデン丸】(ガガーン!・・・ああ完璧関わっちゃったよ)
【向島】「おお、そうかそうか。」
【デンデン丸】「・・・ど、どうもDDMといいます。」
【ドラム】「大総督!、DDM君も隊に入れてあげてください。」
【デンデン丸】「!!」
(おまえ、余計なこと言うなよ。これ以上巻き込まないでくれ・・・)
【向島】「残念じゃが、今は無理じゃ。」
【デンデン丸】(ホッ)
【向島】「だが、しかーし。今から儀式の手伝いをさせてやるぞい!」
【デンデン丸】(ズガーン!)
【ドラム】「わかりました!。がんばりましょうDDM君!」
【デンデン丸】「・・・ああ」
(さよなら、平和な1日。)
はてさて、儀式の手伝いをすることになった2匹は
火のついたたいまつを持たされ、ボールの横に立たされたのでした。
【向島】「よいか、わしが「バンババボボボン」と合図したらたいまつを
ボールに投げるのじゃ。」
【ドラム】「はい!」
【デンデン丸】(ああ、通行人におもいっきり怪しそうに見られてるよ・・・)
【向島】「いざ、儀式の開始じゃあ!」
”チュドーン”
【デンデン丸】「!!!」
不意に、きょうじゅがバズーカを真後ろに撃った。
”スドーン・・・ガラガラ”
バズーカはビルに命中。ビルは崩壊。
【向島】「いやあ、真上に撃つのはむずかしいぞい。」
【デンデン丸】(ああ・・・さらば日常。)
こうして向島きょうじゅのミスもちらほらあったものの
ビル6個程度の被害でようやく儀式はクライマックスに。
【向島】「デクデクボンボン、ガンザザザザ・・・」
【ドラム】(ドキドキ・・・)
【デンデン丸】(ああ、・・・さらば俺のばら色人生。)
【向島】「バンババボボボン!」
【ドラム】「えーい!!」
合図とともに2匹はたいまつを投げた。
”カラーン”
・・・・・・(シーン)・・・・・
【向島】「うむ・・・・・明日の天気は晴れじゃな。ご苦労であった!」
【デンデン丸】「恐怖の大王はどうなったんだよ!!」
チャオタウンは今日も平和に一日がすぎてゆくのでした。(ちゃんちゃん)