チャオと遺書

1.

チャオが遺書を見つけた。

『あまりに飼い主が僕を可愛がりすぎるので死にます。
 サヨウナラ。』

横にはタマゴがぽつんと一個あったという。
折角なので、チャオは槍を一本それに刺して置いた。


2.

チャオが遺書を見つけた。

『司法解剖されに死にます。サヨウナラ。』

「…死んだら身体消えるんじゃない?」


3.

チャオが遺書を見つけた。

『一万円かけてもUFOキャッチャーで一個もぬいぐるみを取れません。
 死にます。サヨウナラ。』

「…気持ちは分かるけどさ、ねぇ?」


4.

チャオが遺書を見つけた。

『パワプロでダイジョーブ博士に10回連続で失敗しました。
 死にます。サヨウナラ。』

「…GCのキャラがGCのゲームするなよ…」


5.

チャオが遺書を見つけた。

『ガーデンの設計が姉歯でした。死にます。サヨウナラ。』

「お前は死ななくて良いだろ…」


6.

チャオが遺書を見つけた。

『告白してOKされました。死にます。サヨウナラ』

「えっ!?失恋じゃなくて!?」


7.

チャオが遺書を見つけた。

『嘘つきました。死にます。サヨウナラ。』

「いや、そんな素直な…」


8.

チャオが遺書を見つけた。

『…書くことがありません。死にます。サヨウナラ。』

「書くこと無いなら死ぬなぁっ!」


9.

チャオが遺書を見つけた。

『僕はタマゴを投げられて生まれました。
 ご飯はありません。
 木の実は泳げない僕が取れないように、全部池の中でした。
 寝ようとしたらすぐに投げて起こされました。
 嫌がる僕を何度も壁に投げつけては面白そうに笑っていました。
 もう生きていく自信がありません。死にます。サヨウナラ。』

「…。いや、…さ。
 もうちょっと突っ込める遺書じゃない…のか…な?」


10.

チャオが遺書を見つけた。

『この遺書を読んだモノは死にます。サヨウナラ。』

「…あ、あの…えっと…。」


バァン…


+α.

某が遺書を見つけた。

『あいつは処理しました。』

「…。…お疲れ!」

この作品について
タイトル
チャオと遺書
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第340号