第三十七話「絶対なる防御」

チャオチャオ「はっ・・・」

チャオチャオがやっと目覚める。

オルフェウス「やっと起きたか・・・」

チャオチャオ「俺なんで気絶してたの?」

オルフェウス「さあ・・・それより行こうか。」

サクラ「うんうん。」

チャオチャオ「ま・・・いっか。」

こうして歩く事10分・・・

ザザザザザザザザザ!

そこら中に短剣が落ちてくる。

オルフェウス「な!?」

そして短剣は円の形に並ぶ。するとオルフェウス達は巨大な要塞の中に居た。

???「クックック・・・はまったな・・・・」

オルフェウス「誰だ!?」

???「俺はフェニク。悪いがここでお前らの冒険は終わりにさせてもらう。喰らえ!」

そう言うとフェニクは長剣を抜き放つ。

サクラ「あれは・・・魔力剣フェニックスブレード!?」

オルフェウス「攻撃力はどのぐらいだ!?」

サクラ「シャレになんないわよ・・・軽く振るだけで岩ぐらいなら一刀両断・・・その上魔法も破壊する・・・」

オルフェウス「ちっ・・・でも・・・・やるしか無い様だな!メギアフレイム!」

オルフェウスは攻撃範囲の広い技ならフェニックスブレードで破壊されまいと、メギアフレイムを放つ!

ボウッ・・・・

見事命中した。そして、フェニクは倒れる・・・はずだった。

フェニク「それが攻撃か?」

なんと、メギアフレイムをモロに喰らったはずなのにダメージを受けたような様子が無い。

オルフェウス「な・・・」

グレイ「持ち主の魔力のダメージをなくすなんて効果は無かったはず・・・」

フェニク「フレイムショット!」

炎がオルフェウスに向かって飛ぶ!

オルフェウス「ふっ!」

バン!

オルフェウスはそれを避け、炎はオルフェウスの下で炸裂する。

サクラ「これは・・・・」

サクラは魔力に込められた何かの『力』を察知した。そして、何も言わずに駆け出して行った・・・・

フェニク「な・・・まあいい。ライトスライス!」

光が全体に向かって飛ぶ。

チャック「ブルーシールド!」

ビシュ・・・・

チャックの放った水がそれを止める。

フェニク「ちっ・・・ツインウィング!」

フェニクの2つ目の攻撃がオルフェウスを襲う!

オルフェウス「なんの!」

オルフェウスは刀で上手く受け流す。そしてジャンプしてフェニクに向かう!

フェニク「効かねえよ!」

しかし魔力のバリアで跳ね返される。

オルフェウス「メギアライトニング!」

カッ!

フェニク「くっ・・・」

ダメージは無い様だが、この技なら目くらましになる。その隙にオルフェウスは刀から直接魔力を送った!

物凄い爆音が鳴り響く!

オルフェウス「これでどうだ!」

カンッ!フェニクはフェニックスブレードで刀を吹き飛ばす!

フェニク「効かん!」

オルフェウス「くっ・・・一体どうすれば・・・」

その時・・・・
フェニクにナイフの雨が降り注ぐ!

カンカンカンカンカン!

フェニク「くうっ・・・」

なんとかフェニックスブレードで跳ね返すが、残りの一本を足に受けた!

サクラ「破ったよ。あんたの『絶対なる防御』はね。」

サクラの手に握られていたのは、真紅に輝くカオスエメラルド!

フェニク「な・・・あのトラップをどうやって!?」

サクラ「企業秘密。真似して危ない目に遭うチャオが出るのは嫌だからね。」

そう言って、サクラはオルフェウスにカオスエメラルドを投げる!

オルフェウスはそれを受け取ると、フェニクに拾い上げた刀を向けた!

チャオ・テイル第三十七話 終わり

このページについて
掲載号
週刊チャオ第85号
ページ番号
38 / 40
この作品について
タイトル
チャオ・テイル
作者
サクラ
初回掲載
2003年7月15日
最終掲載
週刊チャオ第99号
連載期間
約6ヵ月13日