96話・あらわれた
5分程度だろうか、チョーカー達は城へ向かい走っていた。
ペースは落とさず、黙々と。
そして、門前に到着した。
門は閉じていて、攻撃無しでの城内への進入は無理だった。
チョーカー「火力を上げて一斉攻撃だ!」
一同「おう!」
ズババババババ
ドガガガガガガ
門が破れて中へ進入可能となった。
みんな走った。
城内はとても広かった。
エントランス、というのだろうか、入ってすぐの場所の大広間があった。
大広間には、幾つかの通路や階段があった。
チョーカー「・・・っ。
どうする、神雲の居場所が分からなければ、闇雲には動けないぞ」
???「その必要はない。」
チョーカー達から見て、真上にあったステンドガラスから声が聞こえた。
ステンドガラスは、まるでオーロラの様に虹色に輝いていた。
???「元々の設定では部屋で迎撃するつもりだったがまぁいい。」
ブラックス「神雲!!」
(城に侵入したら、早々ラスボス・・・!?
何 で く る ん だ よ K Y 野 郎 ・・・ !!)
何と、謎の声の主は、紅神のボス、神雲だったのだ。
声は重々しい。姿は紅神世界の赤い太陽と重なってよく見えない。
チョーカー「マジかっ!?って、何でお前知ってるの!?」
ブラックス「・・・戦いに集中して!!」
チョーカー「あぁ。」
神雲「ブラックスよ、これまでの戦いを見て、記録は完了したか?」
ブラックス「はい・・・」
ブラックスは暗い口調でしゃべった。
まるで、アイスクリームのコーンの先端を食べてしまい
溶けてしまったアイスクリームを靴にかけてしまった時の反応みたいだ。