95話・水晶
神風「うはは」
神風は初期設定を忘れながら笑っていた。
だが、喜びの笑いが後に恐怖で怯える笑いになった。
エントレインメント「ツブシ」
ギュウウウウ
エントレインメントの腕が、めり込んだ球をつぶしたのだ。
巨大な腕の拳は、閉じられた。
エントレインメント「ギュウウウ」
腕が開かれ、中から牛が出てきた。
牛「もぉー」
神風「うわああああああああ」
エントレインメント「少し尋ねたい、君はこれまでどれくらいのチャオの血を吸った?」
神風「知るか」
エントレインメント「数を言わなければ、この場で殺すぞ。
さぁ、早く言え。」
神風「仲間を含めて・・・100人以上です・・・」
エントレインメント「じゃあ、十分悪い事をしたね。
これで最後だ、ユウゴウ」
かちんっ
神風の両足が地面と融合した。
神風「うわああああ、何だこれ助けてくれ!
死にたくない!」
神風は、必死にもがいた。
だが、足が地面になっていて動かない。
エントレインメント「キャプチャ能力を応用した技・・・。
地面を一時的に僕の言いなりにして、キャプチャを命令する。
いやぁ、久しぶりに使ったなぁ」
神風「助けてくれ!頼む!」
神風は必死に叫んだ。
エントレインメントは、少し黙り、その後笑顔になった。
そして、神風は死亡フラグがたった。
エントレインメント「これまでお前に殺されたチャオや、
それを悲しんだチャオ、大勢いるんだ。
償え。
ツブシ!」
エントレインメントが叫んだ途端、彼のポヨが消え
腕にポヨが移った。
ズガアアアアアアアンッ
巨大な腕が振り下ろされた。
エントレインメントは、勝利した。
エントレインメント「さて、帰るか。」
その瞬間、別空間にいたカヌとエントレインメントの姿が消えた。