第85話・カヌのスキル
神雷「そういえば、オマエ等、ご先祖様たちからの命令で
紅神倒しに着たんだよな?
残念だよなぁ。関係ないのに、勝手に倒されて
人生損するなんて。」
カヌ「・・・・言うな」
神雷「だが、俺も感情はあるんだ。
どうだ?紅神に入らないか?
今の状況を考えてみろ。
オマエの方が損をしている。関係ないのに倒されてる。」
カヌ「・・・・ウゼえよ」
神雷「もし、紅神達を全滅させても意味が無い。
平和を願うヒーローだとしても、チャオ達は
すげえ!の憧れの声だけで、何もしない。
わかるか?お前らのやってたことは、全部無駄だったんだよ」
カヌ「さっきからうるせえよ!
勝ったから、調子乗ってペラペラ喋ってるんじゃねえよ!」
神雷「ほう。じゃあ、俺の意見のどこに欠点があるんだ?
筋道通ってる筈だぞ?」
カヌ「・・・証明してやるよ。
これまで、俺等のやってきた事を。」
神雷「どうやってだ?
オマエはもう力が残ってない。どうやって証明するんだ?」
カヌ「・・・っく。」
神雷「さて、じゃあ、トドメをさして、血を吸うぞ」
カヌ「・・・!!」
神雷「それっ!直接撃雷!」
ズバーン!
神雷の撃った、雷がカヌに直撃した。
もう、カヌはボドボドダァッ
カヌ「・・・」
神雷「さて、吸わせてもらうぞ・・・。」
カヌ「・・・」
神雷「さーて、プスッとさすz・・・」
ガツンっ!
神雷「何だ?今、顔になにか当たった気が・・・?
まぁいい。さt・・・」
ガツゥン
神雷「・・・!何が起きてるんだ?!
さっきから邪魔されている?!」
ガツン ガツン
神雷「!!
蛇口・・・?蛇口が空を飛んで、俺に体当たりしてる・・・?」
蛇口「カヌ。早く立ち上がれ。
俺の体力を分けてやった。」
神雷「喋った?!」
カヌ「う・・うぅ・・・。
どうやら、オマエ、俺の神器らしいな」
蛇口「そうだ。さぁ、早く俺を使え!」
カヌ「おう・・・」
ガシャン
突然、水道サイズの蛇口がチャオの腕ぐらいの大きさになって
カヌの腕にくっついたのだ。
カヌ「・・・蛇口・・・。orz」
カヌは少し絶望した。
皆、かっこいい神器なのに自分の神器は蛇口なのだから。
蛇口「うっせーよ!助けてやってるんだ!感謝しろ、カス!」
カヌ「あぁ?!カスだと・・・?ほぅ。」
神雷「お喋りか?終わってからにでもしやがれっ」
ダッダッダッダッダッ
神雷は、カヌの方へ突撃してきた。
神雷「突進雷纏!避けられる、気力まではないだろ!」
カヌ「うっせえ!討論中だ!邪魔すんなっ!」
ズバッー
神雷「のおわっ」
カヌの腕から、なんと泥水が勢い良く出てきて
神雷の突進を止めたのだ。
カヌ「・・・え?
えーっと、今の何だ?俺、手から水が・・・!?」
蛇口「今のは、覚醒のスキル。液体のスキルだ。
オマエの覚醒のスキルも、タイミングよく目覚めたんだろう。」
カヌ「・・・?!俺のスキルなのか・・・あれって。」
蛇口「液体と気体・・・。まるで理科の授業だな!」
カヌ「フフフ。まぁな。俺は組み合わせが良いんだよ。」