第67話・変化

チャック「!?」

紅神「俺の覚醒のスキルは、蘇生のスキル。つまり、不死身の
爆発怪物ってわけだ。」


鬼火「ぐ・・!そんな!?」

だっ

鬼火は立ち上がった。そして、何か行動を起こそうとした時。

紅神「おっと、動くな。動いたら、爆発してお前らを消す。」

鬼火「・・・」

やはり、今さっきの攻撃で恐怖心を抱いたのか
鬼火は動かなくなった。

チャック「鬼火・・・」

紅神「大丈夫。俺の目的は殺人じゃない。
血を吸うのが目的だ。
さぁ、誰から吸おうか?」

チャック(逃げるなら・・・今しかない・・・!
・・・・・
・・・・・・・・動けない!?)

そう、チャックは逃げようとしたが、体が動かなくなっていたのだ

紅神「さて・・・じゃあ、まずはオマエだ。」

紅神はチャイーンを方向を指差した。

チャイーン「・・・!?何するっ・・・?!
動けない・・・!?」

紅神「この草を知ってるか?シビレ草だ。
最近、支給される様になってね。獲物が駆り易くなったんだ。

んじゃ・・・いただきますv」

ブスッ チュー

チャイーン「あ・・・・ぁ・・・・」

紅神は長い口を伸ばし、チャイーンの血を吸おうとした。
が、紅神の様子が可笑しい。

紅神「何だ、コイツ!?血が不味い!?」

紅神が言ったのは、血の美味い不味いの事だった。

紅神「まるで、上級紅神の血・・・
何故だ!?」

チャイーン「うっ・・・・うぅ・・
鬼火・・・チャック・・・、体が動けるようになったら逃げなさい・・・・」

チャイーンは冷や汗をかきながら、二人に言った。

鬼火「師匠!どうしたんです?!
・・・まさか紅神化が・・・!?」

チャイーン「いや、私は実は 紅神だったのよ・・・
しかも、お偉い紅神よ・・・」

二人は驚いた。
あそこまで元気で紅神を倒してたチャイーンが敵だったなんて。
それは、二人の気持ちを歪ませた。

鬼火「師匠が・・・紅神だったなんて・・・」

チャイーン「私はこれまで、チャオの心の中に
紅神の心をしまって、チャオとして生活してたけど
もう、アイツにチャオの全てを・・・吸われたから・・・」

鬼火「!!」

チャイーンの姿は紅神の様な姿に変化していた。

羽や爪が生えていた。
あきらかに、いままでの紅神とは違って恐ろしい。

チャック「ひぃっ!?」

鬼火「・・・・・!?」

二人の心の中では逃走心であふれていた。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第281号
ページ番号
77 / 104
この作品について
タイトル
ベタな情熱物語 チャオ達の戦い
作者
クワガタ(マルル将軍)
初回掲載
週刊チャオ第229号
最終掲載
週刊チャオ第340号
連載期間
約2年2ヵ月2日