『すべての始まり』

???1「すべては闇だ・・・おれはどこからきたんだ?なぜここにいるんだ?」

ザッ

???2「ふう、ここなら休めそうだな。ん?」

???1「だれだ!」

???2「そっちこそだれだよ!」

???1「・・・俺は・・・・・ゼウスだ・・・お前の名はなんだ。」

???2「俺はレオだが、今の『・・・・・』は何だ?」

ゼウス「偽名だからだ。」

レオ「は!?何で偽名なんて使うんだよ。」

ゼウス「・・・自分でも自分の名前がよくわからないからだ。」

ゼウスの声は、かき消されそうなほど小さかった。

レオ「記憶喪失ってやつか?」

ゼウス「いや・・・嫌な記憶は残っている。」

レオ「たとえば?」

レオの声は、みょうに緊張している。

ゼウス「どうした?なぜそんなに・・・」

レオ「とにかく教えてくれ!」

レオは、大声でゼウスの声をさえぎる。

ゼウス「・・・わかった。」

一言だけしゃべり、息を吸い込むと、話しはじめた。

ゼウス「それはあまりに鮮明すぎて、思い出すだけで目の前に映像が現れるようだった。周りはすべて炎にかこまれていて、逃げまどう人々(チャオチャオ?)がいる。その人たちを助けたいのに、体が動かない。そして・・・」

レオ「そして、顔をそむけることもできない。」

ゼウスのポヨが?マークになる。

ゼウス「なぜわかったんだ?」

レオ「俺もそうだからだ。」

レオが暗い顔になる。


つづく   

このページについて
掲載号
週刊チャオ第183号
ページ番号
1 / 3
この作品について
タイトル
カオスワールド
作者
チャオルド(バベル)
初回掲載
週刊チャオ第183号
最終掲載
週刊チャオ第193号
連載期間
約2ヵ月12日