第15話 チャオリンの秘密 (前編)
☆前回のあらすじ☆
何故かチャオリンの名前を知って改まるフォレストドラゴン(以下『FD』)
そしてドラゴンに様付けされたチャオリン、
最後に・・・・・・チャオリンに首を絞められがっくがっく揺さぶられ、
いまだに白目で目を覚まさないニンニン。(笑?)
2人の運命は・・・そしてチャオリンの秘密とは!?
チャオリン「ちょ、ちょっと待ってよ。なに、様って?」
FD「はい、とりあえす、詳しいことは我等のすみか、『ドラゴンマウンテン』にて。
我等の王に会っていただけないですか?」
チャオリン「ド・・・ドドドドドドドドドラゴンマウンテン!!??なに、なに、そんなものがこの近くにあるの!?
行く!行く!・・・・・あ・・・いえ、じゃあ事情はそこでお願いします。」
あう・・・なんかFDが疑いの眼差し(涙)
FD「それでは。」
・・る・~~あ・・・~~・・う
ドラゴンが何か呪文を唱えると、しゅるしゅるとドラゴンが小さくなって、あたし達と同じ大きさになった
そして歩き出すFDについて行きながらあたしは考えた。(もちろん気絶しているニンニンを引きずりながら)
ああ、ドラゴンマウンテン・・・おっと、わからない人のために解説。
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『ドラゴンマウンテン』とは、ドラゴンがすみかにしていると言われる山であり、
そこにはさまざまな種類のドラゴンがすんでいるとか。
しかし、『その山は存在しない』と、世間では一般的に言われているはずなのだが・・・
まあ、そのドラゴンがあるというのだから間違いないだろう。
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と、すぐ先に森の出口が。
チャオリン「ねえ、ところであなた名前は?それと、さっきニンニンの攻撃をかわした技、なんていうの?」
FD「わたしの名前はディスケンスと言います。あの技は『空間転移(くうかんてんい)』と言いまして、一種のワープですね。」
チャオリン「く・・・・・・空間転移・・・ですか。」
思わず叫びそうになったが、あたしは踏みとどまった。
空間転移・・・ディスケンスさんが言ったとおり、それは『ワープ』であった。
普通のチャオがそれをやろうとすれば、間違いなくワープのときの摩擦で黒こげ、
どころか完全消滅してしまう危険なものである。
それを軽々とやってしまうとは、やはりドラゴンはすごい。
と、急に道が開けた。
チャオリン「・・・・・・ここが・・・・ドラゴンマウンテン・・・」
あたしの前に広がった光景は、『山』と言うよりは、
『峠』、『丘』、に砦の要素を加えたという言い方が正しいであろう。
きりたった2つの岩は、まるで門のように来たものを迎えていた。
そして、その両側には、もはや城壁としか言いようのない高い岸壁がいつまでも続いていた。
ディスケンス「さ、どうぞ。」
チャオリン「あ、ども。」
ディスケンスさんにうながされるままに、あたしは(もちろんニンニンはずりずりと。)その門をくぐった。
チャオリン「!!!!!!!!!!」
ディスケンス「? どうかなさいましたか?」
チャオリン「え?あ、いや、別に。うわー広いですねー」
ディスケンスの問いにあたしは棒読みで答えた。
なぜなら・・・ドラゴンだらけなのだ、この『山(?)』は。
今いるとこから見えるだけで『フォレストドラゴン』『アクアドラゴン』『フレイムドラゴン』などなど・・・。
あたしは今、伝説の目撃者となった・・・。(あぁ~中途半端にパクってしまった)
ニンニン「む・・・・・・・・・!!!!のぉひゃあああぁぁあぁぁあぁぁ!!」
チャオリン「あ、目が覚めた?だいじょーぶよ。このドラゴンたちは敵じゃないから。」
ニンニン「どぉひゃあぁぁぁああぁぁああぁ!!!」
チャオリン「あ、このちっこいドラゴンは、さっきまで闘ってたドラゴンなんだけど。」
ディスケンス「ちっこい・・・・・・ディスケンスと言います。よろしく。」
ニンニン「うぅにょにょにょにょにょにょにょにょにょ!!!!!」
チャオリン「ちょっとウルサイかな。」
ごめがんっ
あたしはいつものペースでニンニンを静かにさせた。
・・・・・・・・は、しまった!ディスケンスさんがかなり怪しんでる!
チャオリン「だ、だいじょーぶ?ニンニン(汗)く・・・一体誰がこんなことを!」
ニンニン「・・・(涙)・・・・・ところでこれはどういう事でござるか?」
チャオリン「あぁ、実はね・・・・・・・・・・」
下に続く