「CHAOS PREVIEW」 part49
遥か昔の話。
ソニックという青いハリネズミが2つの事件を解決した。
カオスの事件とスペースコロニーアークの事件だ。
それも今では昔の話だ。
知っている、という人間は山ほどいるが、実際にそれを見たという人間はもうこの世に存在しない。
当然ながらそれらに関わった張本人たちもまたどこにもいない。
そいつらの大多数は人間とは違うからもしかしたら人目につかないところで生きているのかもしれないが、とにかくもういない。
2つの事件はもう過去の話だ。
しかし、そんな青いハリネズミが音速で駆け回って世界を救うなんていうことが現実に起こり得たのだろうか?
いくら歴史として残っていたところでとても信じられる話ではない。
もしかしたら大掛かりな情報の捏造なのではないのか?
そう思う人は少なくない。
だからこの2つの事件は言わば半信半疑の状態で今に残っている。
だが。
その2つは実際に過去に起きた出来事なんだ。
川へ投げた石は波紋を作るが、もし石を投げなかったら波紋はできない。
それと同じで。
過去にあったその2つの出来事は確実に俺たちのいる現在に影響しているんだ。
だからこれは、
ソニックたちがいなくなった世界で起きた、
カオスとスペースコロニーアークの延長線上の話。
CHAOS PLOT
チャオとカオスの中間。
そう呼ばれるチャオの突然変異体「チャオス」。
チャオスが人間の生活を脅かす、そんな世界で俺たちは生きていた。
「ねえどうやってチャオがカオスに突然変異したと思う?」
「お前はどう考えているんだ?」
「これは私の考えなんだけど、カオスはチャオスと同じ方法で変異したんじゃないのかなって」
チャオス。
ソニックのいなくなった世界を乱す存在。
それがいかなる存在であるのか。
それがいかなる存在であることでなにがどうなるのか。
カオスエメラルド。
無限の力を持つ7つの石。
無限の力で、なにができてなにができないのか。
なにを起こしたことがあって、なにを起こしたことがないのか。
ケイオス。
人類が唯一チャオスに対抗できる手段。
なぜ彼らは最後の手段としてこのケイオスを用意したのか。
他のいかなる手段もだめだったのだろうか。
青年は戦いの中で世界を理解する。
ぼやけていた世界を鮮明に見つめることができた時、彼は未来を変える力を手にする。
そして、未来は誰が願った未来になるのだろうか。
「CHAOS PLOT」12月23日始動。
「進」
未来を描いたプロットが現実へ辿りつく。
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