~ミッション1 ハリネズミ~

こんな設定勝手に作っていいんだろか...
本当にながったるしいですが。

チャオサイドストーリーinSA2B 裏のお話 ~ミッション1ハリネズミ~

「現在首都上空にて捕獲したハリネズミを連行中...」
とかどうとか山田機長がぶつぶつ連絡機にむかって言っている。
ここはGUNのヘリコプター内。
機長のいうとうり、今はハリネズミを連行していた。
GUNのチャオであるボクとコロンが二人で監視している、隣の席の罪人。つまり、ハリネズミ。
青くて、トゲトゲで、赤白のスニーカーを履いたハリネズミ─ソニック・ザ・ヘッジホッグ。
ん?ソニック・ザ・ヘッジホッグ!?
ボクはついつい機長にこう聞いた。
「あ─あのぉ、山田(機長)さん、どうしてソニックさんがつかまってるんですか?」
すると機長から答えが返ってくるより先に、コロンが、
「アロマ、知らないのぉ?ソニックさん、カオスエメラルド盗んじゃったのよぉ?ね、ぺっく?」
といい、ちょうどその時どこからともなく空中にぺっくの生首と共にGUN防犯カメラ監視センターのモニターが一つ現れた。
「ほら、このとうり、ちゃんと防犯カメラに。」
そのモノクロのモニターに、紛れもなくソニックさんが映っている─カオスエメラルドをもって。
「あー、ほんとだぁ、ソニックさん、そんなことしちゃいけな─」
「whats!?俺はそんなことしてねぇぜ!?」
ボクが言葉を言い終わる前に、ソニックさんが一言。
どうやらソニックさんは状況が分からないままヘリに乗せられたようだ。
だが、すぐに機長が、
「いいや、ちゃんと映ってたもんは映ってたんだ。だからお前を連行してんだよ。」
と冷たく言い放った。
それにソニックさんはキレて、無言でヘリのはねの上へと出たが、ボクとコロン以外はそれに気づかない。
他の人が気づいたのは、僕がそのことを言おうとしたとき、
「捕獲したハリネズミの現状を報告しろ!」
と無線から声がして、GUNの一人がソニックさんがいた席をみたときだった。
「ハリネズミがいません!同乗した仲間も全員!あ”!羽の上に!?」
GUN員がそういったときには、もうソニックさんは、
「機内食も機内上映もないんじゃぁねぇ....それに─俺は走るほうが好きなのさ!」
といって、羽の一部をボードにして足につけ、飛行機から飛び降りた!
「あ!コラ!まちたまえ!」
機長がそういったときには、ソニックさんはボードを回転させながら、宙を落ちていっていた・・・・・

たちまちGUNに混乱が起こった。
GUNのチャオたちまでたたき起こされ、ソニックさんを捕まえることになった。
ヘリで直接追ったり、パトカーを出動させたり、町中にロボを派遣したり、GUNの巨大トラックで(駐車してある車を蹴散らして)おいかけまわしたり。
それでもソニックさんは、軽く障害物をよけていった。

そんななかでもボクはヒマだった。
コロンだけ仕事にいってしまったが、ボクはこっそり上官から隠れて、まだ一人でチャオガーデンで遊んでいた。
「ははは、みんなが忙しくしてるときに一人のんびりと木の実を食べるのはいいなぁ~」
ボクは池で泳いだり、木の実を食べたり、ごろごろしたりして、この誰もいないガーデンを独占して、幸せに過ごしていた。
そうしているうちに、ガーデンの空には星が瞬いていた。
ボクが空を見上げたその時、ガーデンの外から、二人の人間の話し声が聞こえた─
「あ~、まだいるかなぁ、チャオ....」
「もうみんな行っちまったんじゃねーか?」
そして、その二人の人間はガーデンに足を踏み入れた。
「あ!いた!よかった~」
そのうち一人が、ボクのほうを見て、顔をほころばせた。
「おい、お前、ビックフット操縦できないか?」
もう一人が、ボクのほうに歩み寄りながらいった。
「え!?なんで....?」
ボクはポヨを?にしていった。
「あはは....戦闘機がなぁ、チャオ用も人間用もみーんな壊されちまってよぉ....操縦できるヤツも怪我しちまったし、のこってんのは奥の手のチャオ用のビックフットだけなんだ。んで、それでソニックをしとめてほしぃの。で、ここにヒマなチャオをさがしにきたわけ。」
ボクはあわててこういった。
「む、無理ですよぉ!ボク、本物は動かしたことがなくて─」
「でーも、練習用は、動かしたことあるってことだよなぁ~?」
二人がにたにたしながら声をそろえていった。
ボクは仕方なしに、
「わかりましたよ...やりますぅ...」
と返事をした。

つづきへつづく。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第107号
ページ番号
1 / 24
この作品について
タイトル
チャオサイドストーリーinSA2B
作者
ぺっく・ぴーす
初回掲載
週刊チャオ第107号
最終掲載
週刊チャオ第130号
連載期間
約5ヵ月11日