第1章 53、の続き 見えない敵

笑顔に戻ったバキは、また構えた。

ガイアは水のように溢れ出る敵をぶちのめし続けている。

スケルトン 「・・・タフだなぁ・・・。君もぉ・・・」

ガイア 「バキ、大丈夫か!?」

バキ 「他の野郎心配する暇あるなら早く闘え!」

ガイアは頷き、また敵をぶちのめす。


アインサイド―

アイン 「・・・・ミサイルまでも効かないのか!?」

先ほどからアインはミサイル、焼夷弾、爆弾、ダイナマイトなどいろいろな武器を放っている。

しかし、ホワイトピースはそれを吸収するかのように消してしまう。

それを背中から見ていたタナトスは、

子タナトス 「・・・ぼくを・・・あのしろいひかりに・・・なげて・・・」

驚きの言葉を放った。

アイン 「タナトスさん・・・?」

子タナトス 「かみのちからで・・・・あのひかりを・・・しょぅめつさせる・・・」

アイン 「何言ってるんですか?

      そんな事したら体がもちませんよ!?」

アインは焦った。

神の力を一気に使うと神でも体がボロボロになる。

ましてや今のタナトスの体、記憶、全てが子供。

子タナトス 「なにをまよってるの・・・?
       
        ぼくはかみ。かみはしなない。しななければ、それでいい。

        いま、こうしてるときにもなかまがきずつきたおれ、そしてしんでいく。

        ぼくなんかより、なかまのことをしんぱいしてよ。はやくしないと、ばきさんもがいあさんもしんじゃうかもしれない。

        ・・・はやくぼくをなげて!」

アイン 「!・・・」

自分の事より仲間を優先する心。

子供なのに、恐れがない。

タナトスの言う通り、今、こうしている時にも仲間が仲間が倒れていく・・・。

アインはタナトスを全力で投げた。

白い光に飲み込まれた瞬間、ホワイトピースが青白い光に包まれた。

それとともに、大爆発が起きた。


アインは、それを見送るとガイアの元に行った。


S・Sサイド―

キックボクシング選手のロブは、瓦礫などをサッカーボールのように蹴り飛ばしている。

他の者達は、自分の武器、魔法、力で敵を制圧している。

ロンの背中には、鋼の鋼鐵の羽が生えている。

虐殺の翼。(ジェノサイドウィング)

回転するだけで周りの者が斬れる。

ロン 「ミスター戦争(ウォーズ)はまだ来ないのか・・・?」

シュウ 「スターウォーズゥ!?映画の話ですか!?」

思いきり聞き間違えてます。

聞き間違えながらもシュウは雷を放ち続ける。

ホタル 「ミスター戦争!

      クロス君と並ぶ力を持つ者よ!」

ホタルは妖怪の蛇帯をロープのようにあちこちに巻きつけ移動している。

蛇帯 「ねぇーさぁーん!!!

     また太ったぁーー!?」

ホタル 「ぶっ殺すわよ!」(怖

リュウケイ 「ん?

        ヘリが降りてくるぞ!」

戦うことに夢中で気付かなかったが、ヘリが上空を飛んでいた。

ヘリ内部―

武装した2人のCHAOが戦場を見下ろしていた。

Sir(サー) 「まさかお前達が来てくれるとはな・・・」

ヘリを運転している、ごっついCHAOが言った。

? 1 「・・っし、行くか」

無精なヒゲを生やしたCHAOがいう。タイプはDSP。ナイフを5本、腰のベルトにさしている。

? 2 「・・・・・恐いなぁ」

バンダナを着けたCHAOもつぶやく。小柄だ。

タイプはNSS。眼は綺麗な真珠色。

そして2人は、戦場へ飛び降りた。


続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第287号
ページ番号
57 / 57
この作品について
タイトル
CHAO 戦闘記
作者
カオスソーサラ(メガライア)
初回掲載
週刊チャオ第271号
最終掲載
週刊チャオ第287号
連載期間
約3ヵ月23日