第1章 23、幼き者の重荷
ホタルは2人に驚く事を告げた。
『この子は神です』
何事にも動じなかったチャロが初めて動じた。
チャロ 「トルが・・・神だと!?」
オイノネ 「この子が・・・?」
ホタルの長い長い長い話(蹴
トルは生まれた時から長髪でした。
その頃のトルの髪は銀色で、瞳はアメジスト。
生まれた頃からジャグリングと言葉が上手かった。
トルが生まれたと同時に、世には不可解な事件が起き始めた。
アメジストチャオ無差別大量虐殺事件。
世界中のアメチャオが老若男女問わず、殺された事件。
ある年老いたアメチャオが残したダーイングメッセージには・・・・・
【アメジストの瞳をしたCHAOをよこせ、悪魔がそう言った】と、書かれていた。
アメジストの瞳をしたCHAOはトルの他に3人居た。
しかし、悪魔はその子達も違うと言い、悪魔はその子達を殺した。
そして―
トルが1歳の時、終に見つかってしまった。
その時、任務中でトル1人だけが留守番をしていた時だった。
トル 「お前がアメジストのCHAO達を殺してきた悪魔だな!」
トルの前にはバケモノがいた。
紅と蒼の色を持ち合わせた、おそろしくデカイ化け物
Wの大きな口から2本の腕が生えており、その手には、右手に5本、左手に5本の鋭く長い
ツメがのびている。体はお化けのようにどこか欠けている。
バケモノ 「悪魔ぁ!?この神がかぁ!!」
バケモノはとんでもない事を言った。
そのバケモノが神。生物達を見守る存在にある神が無差別事件の犯人とは・・・。
トル 「名前を・・教えロ」
バケモノ→パペットマスター 「ックックック、教えてやるか
・・・オレ様の名は、パペットマスター!!
怒りと憎しみ、憎悪の神いぃぃぃぃ!!!」
名前を言い終えたと共に、トルはパペットマスターに跳びかかった!
トル 「ありがトウ・・・。
これでお前を心置きなく殺せる!」
2本のサバイバルナイフで、トルは口から生えている2本の腕を斬り落とした!!
パペットマスターはもの凄い悲鳴を上げた。
トル 「お前の体・・・・
真っ二つにしてやる!!!」
着地したと同時にトルはまたもジャンプし、小さな両手を上に挙げた。
ズバァァァァアアンッ!!!
しかし、
トル「う、ぐわあああ!!?」
トルの胸に激痛が走る
見ると、カイブツの腕が復活しているではないか!
パペットマスター「ギャヒャーーーーーーヒヤーアアハアアハァァハァッ!!
トルの胸は、パペットマスターの鋭いツメにキズを付けられた。
パペットマスター「ソリャアアッ!!」
再びカイブツがツメを振り下ろす
トル「させるか!」
トルは痛みをこらえ、カイブツのツメを避けた!
そのまま後ろに回り込み、カイブツの背中に剣を突き刺す!
が、カイブツの体はエネルギーで出来ていた。
そのままトルは通り抜ける。
パペットマスターは振り返る
パペットマスター「無駄だ、バカめ!!」
そしてツメでトルの体にダメージを与える
ズババッ!!
トル「っう・・・」
トルはふっとび、柱に激突した。
そのまま、彼は床にひざをついてしまう。
パペットマスター「ッフッフッフ・・・トル
・・・おまえのその身体的能力は素晴らしい。
ここまで私にたてついてきたのはおまえが初めてだ。
これが今まで探してきた体・・・」
トルは激しい痛みにこらえきれず、床に伏せてしまう。
パペットマスター「だがまだ意識が子供だ
相手に恐れをなしたまま戦っている」
パペットマスターは大きな手で彼の頭をつまんだ。
そして顔をこちらに向けさせる。
パペットマスター「おまえはオレ様のものにしてやる 感謝しろ」
トル「・・・・・?」
パペットマスターは口を今までよりもずっと大きく開ける。
どんどん口を開いていき、やがて彼自身が裂け、赤と青の2つのエネルギーにわかれた。
トル「・・・な・・・なんダヨ・・・?」
その2つのエネルギーは、トルの身体を包み込んでいく。
シュウウウヴウウウヴヴウウヴヴヴ・・・
トル「う、うわああああああ!!!!」
パペットマスター「ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャ!!!!
1つになるんだ!オレ様となァハハァアア!!」
トル「あああああアア・・・」
トルはその場に倒れ込んだ。
その時、私は任務を中断し、帰ってきた。
そこには、目を背けたくなる様な光景があった。
胸をズタズタにキズをつけられていた。
トルを揺さぶっている時、トルの長く白い髪に異変が起きた。
なんと、髪が、赤と青の2色にくっきり別れていく・・・。
髪だけでなく、体も・・・。
いつの間にか帽子とフリルも着いていた。
傷は・・・瞬時に塞がった。
そしてどこからともなく、知らぬ者の声が・・・。
『お前の弟の体は貰った。トルが帽子とフリルを取った時、俺はトルの意識、体、全てを支配し暴れる・・・』
喋り終わると同時にトルが目を開いた。
続く