第8話 ~曇り空~

第8話 ~曇り空~


幼稚園内・屋内プール


ヨイコ「スラ、大丈夫かなぁ・・・・」

幼稚園の屋内プールで、ベンチに座っているヨイコがいます。
屋内プールは壁に空の背景を描いた、ヒーローガーデンような綺麗な所です。
広場に居たたくさんのチャオが遊んでいます。

ヨイコ「もうアレから4時間経ってるけど・・・捜索依頼した方がいいかも・・・」


ギャァァァァァァァィャッホォォォォギャァァァァァァァァォォォイ!!!


プールの下から何か大きな音が聞こえます。


ヨイコ「あれ?何の音だろ?」


泳いでいるチャオも、「何の音?」とキョロキョロしています。
その音は、プールの横の排水所に向かうように聞こえます。
そして、音がだんだん大きくなり、

ギャァァァアアアアイィヤッホォォォォォォォォォォォォォォォォォォイ!!!!!


バコ―――――――――――――ン!!!


プールの排水所の壁を突き破って、黒いチャオと青白いチャオが出てきました。
排水所を突き破ったので水が溢れています。
まわりのチャオは驚いた様子で、プールから上がって騒ぎはじめました


ヨイコ「えぇぇぇ!?何事!?」

ヨイコ「まさかあのチャオは・・・・・スラ?と、もう1人?」


排水所の壁を突き破ったのはスラとノンノでした。


スラ「ゲホッゴホ!!何だよもー・・・・おいノンノぉ!」

ノンノ「排水溝だったチャオ!今度から気をつけるチャオ!」

スラ「今度って何時・・・アレ?ココ何処だ?」

ヨイコ「ちょっとスラァ!!」


ヨイコがスラの所に走りってきました。


スラ「あ、ヨイコ。久しぶり~」

ヨイコ「久しぶりじゃないよ!何で闇の取引所から入ってプールの排水所から出てくんだよ!?しかも4時間も!」

スラ「いやーちょっと色々あって」


10分後

騒ぎが静まって、チャオ達は何事も無かったように泳いでいます。
スラとノンノとヨイコは、プールのベンチに座りました。


スラ「非常食見つかっ・・・アレ?アレ?アレェェェェェ!?無くなっとる!」

ヨイコ「いやもういいよ・・・あんまり言いたくないけどさ、4時間前スラが倉庫に行った瞬間に、食べ物が配られたんだよ・・・。飴20個と木の実3個が」

スラ「・・・・・・・・・」

ノンノ「・・・・・・・・」

スラ&ノンノ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


スラとノンノは、かなりダルい顔になりました。


スラ「・・・・もういいわ。今までの話は何だったんだよ。5話も潰しといて何だったんだよ」

ノンノ「酷いチャオ!アタチも頑張ったチャオ!!」

ヨイコ「ゴメン・・・一応呼ぼうとしたんだけど、いなくなっちゃって・・・・この木の実と飴あげるよ。2人で分けてね」

ヨイコ「アレ?そういえばこの子誰?」

スラ「あーコイツも非常食探してたから、一緒についてやった」

ノンノ「アタチはノンノチャオ!!HSRのノンノチャオ!」


ノンノは、笑顔で喋りました。相変わらずテンションが高いです。


ヨイコ「宜しくノンノちゃん♪・・・ん?ノンノちゃんって、あの有名喫茶店・CREAのノンノじゃない?」

スラ「は?」

ノンノ「そうチャオ!アタチはCREAの店主チャオ!今は台風で閉まっているけど!アタチは可愛いから人気チャオ!!」


ノンノは、有名喫茶店の店主だそうです。ソレを聞いてスラはボソっと言いました。

スラ「・・・・このブサイクが」

ノンノ「んだと?この・・・」

ヨイコ「はいはい喧嘩はやめましょう!やっぱり~!今度来てもいい?」


ヨイコは嬉しそうな顔でノンノに聞きました。


ノンノ「いいチャオ!大歓迎チャオ!」

ヨイコ「それじゃあ、ノンノちゃん今日から仲間入りだよ!」


スラは、またボソっと言いました。

スラ「・・・・・キモ」

ノンノ「ありがと~!!・・・で、名前何?」

ヨイコ「・・・・・・・・・・・・」



一日後、台風は通り過ぎました。そしてノンノが新たに加わりました。


このページについて
掲載号
週刊チャオ第280号
ページ番号
13 / 22
この作品について
タイトル
CHAO Rhythm-チャオリズム-
作者
SCAR
初回掲載
週刊チャオ第277号
最終掲載
週刊チャオ第284号
連載期間
約1ヵ月19日