第5話 ~溌剌女・のんの~
第5話 ~溌剌女・ノンノ~
黒い影「・・・・・・・誰チャオ?」
スラ「!?だからお前が誰だよ!!つーか第4話飛ばしても読める展開になってんじゃねーか!!」
黒い影は、頭が丸っこくて2頭身です。少なくとも前回みたいな小動物では無い事は確かです。
そして、黒い影は囁くように言いました。
黒い影「・・・・あんたは半漁人じゃないチャオね?」
スラ「はい?」
黒い影「半漁人じゃないよねって聞いてんチャオ!」
何がなんだか分からないスラは、適当に答えました。
スラ「・・・・いやいや半漁人じゃねーよ。フツーのダークチャオだよ。何?」
黒い影「そんで一般ダークは何しに来たチャオ?」
スラ「一般ダークって何?許可を得て食い物探してんだけど」
黒い影はいきなりテンションを上げました。
黒い影「なーら良かったチャオ。コッチもさ、何か食べ物ないかなぁって探してた所チャオ★あんたもそうでしょ?一緒に探さないチャオ?★」
スラ「は?」
黒い影「懐中電灯が電池切れチャオ?アタイ2個持ってるチャオ!」
スラ「ちょ、何?勝手に話進めるなや。展開がゴチャゴチャになってしまっただろーが。つーかお前誰?」
黒い影「アタチの名前?アタチはノンノ!ヒーローチャオのノンノチャオ!!」
ノンノと名乗った黒い影は、懐中電灯を自分の顔に向けました。かなり嬉しそうにニコニコしています。
スラ「ここまでウザイ奴初めて見た」
ノンノ「何チャオ!」
スラ「ど~しよっかなぁ~。懐中電灯ねーしな~」
ノンノ「一緒に行こうチャオ!アタチだって76回もゴキブリに会って怖かったチャオ!」
スラ「会いすぎじゃねぇの?俺一回も会わなかったけど。適当な事言うなや」
ノンノ「・・・・・・・」
ノンノ「とりあえず行くチャオ!!一緒に行くだけでいいから!!」
スラ「一瞬黙ったな?一瞬黙ったな?」
スラ「しょーがねーなぁ~。行くだけだぞ」
ノンノ「やった~!!!」
結局、ノンノと2人一緒に行く事になりました。
廊下を歩いて5分後。
ノンノ「ねーねー!」
スラ「何だよ」
ノンノ「名前何?」
スラ「今更聞くなや!」
スラ「俺はスラだ」
ノンノ「2文字チャオね!」
スラ「そっちかい」
ノンノ「それじゃあ宜しくチャオ!スランティング・ザ・ヘッジホッグくん!」
スラ「てめっ最初『2文字チャオね』とか言っておきながらメチャクチャ間違ってんじゃねーか。何だよスランティングって」
スラ「それは置いといて、ナレーションに変な語尾付けたのお前だろ」
ノンノ「うん!そうチャオ!」
スラ「そうチャオじゃねーよ。つーか狙ってたろ。絶対ココ来るトコ知ってたろ。お前は自己投影だろ。ぜってー作者の自己投影だろ」
ノンノ「自己投影って何~?」
スラ「怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒」
あ、自己投影じゃないですからね~♪そんな事を話していたら、大きな部屋に出ました。
大きな部屋は真っ暗で広場のようになっていて、部屋の大きさはチャオガーデンと同じくらいです。壁際には、倉庫みたいな棚がたくさん並んでいます。
部屋の奥の方に、大きい扉があります。
スラ「広いな~。つーか怖い」
ノンノ「広いチャオ!」
スラは地図の通り、右の棚を見てみました。
スラ「ココらへんに非常食があるはずだ。確か右の方に・・・あった」
ノンノ「え!どこどこ~?」
スラ「と思いきやカラのダンボールでした~」
ノンノ「ちぇっ。つーか騙されたチャオ」
スラとノンノは非常食を探しましたが、何処にも見当たりません。
スラ「あれ~?何で無いんだ?」
ノンノ「スラ~!これを見てチャオ~!」
スラ「?」
ノンノは、左の棚の引き出しで一枚の手紙を見つけました。
スラがその手紙をひらいてみました。
いつまで引き伸ばす!?第6話に続く