第4話 ~通路の地図~
第4話 ~通路の地図~
スラが闇の取引所の収納倉庫を探っている途中に、向こうから黒い影が近づいてきました★
謎のチャオ「誰だ!!」
スラ「!?お前が誰だよ!」
謎のチャオは、懐中電灯を点けながら暗くて狭い通路を通ってこっちに向かってきました。
そして、スラの近くで止まりました★
しかし、その人はどっかで見たような姿でした。
スラ「・・・・アレ?お前半漁人じゃねぇか」
半漁人「そうギョロ!!半漁人ギョロ!てゆうかダークチャオがこんな所で何の用ギョロ!?」
その正体は、闇の取引所でよく主人の隣に座っている半漁人でした。
スラ「あーあ。読者を裏切る展開になっちゃった。俺しーらねーっと」
半漁人「読者を裏切る展開キャラで悪かったギョロ!!(怒)ここはご主人様の秘密の倉庫!!ご主人様以外入っちゃダメギョロ!!」
スラ「ギョロって何だよ。ご主人様以外立ち入り禁止って実際お前も入ってんじゃねーか。しかも、謎のチャオだって?お前は半漁人じゃん」
半漁人「・・・オ、オレはちゃんと許可をもらって入ってるギョロ!!謎のチャオの件は作者に聞けギョロ!とにかく、ダークチャオは何しに来たギョロ!?」
半漁人は足をバタバタさせながら喋っています。かなり怒り気味です★
スラ「えーっとね、今俺達食い物探しているワケ。朝から何も食ってねぇから。そうだ、お前ここんトコ知ってんだろ?だったら教えてくんね?」
半漁人は、嫌そうな顔をして、スラに言いました★
半漁人「う~ん・・・ご主人様は『店に来た客は絶対に追い出すな』みたいな事言ってたし・・・。じゃあ教えるギョロ」
スラ「You should go to the psychiatry department.?」
半漁人「・・・何ギョロ?」
スラ「別に。じゃあ早く教えろよ。コッチも死にそうなんだから」
スラは、こういう時だけ死にヅラになっていました。
そして、半漁人は思い出すように上を向いて、渋々スラに教えました★
半漁人「・・・あっちの通路を真っ直ぐ進んで、突き当たりを右に曲がって、そこからまっすぐ行った所に、小さな道に入れるギョロ。そこの小さな道は一本道になってるカラ、そこを普通に進んでいったら大きな部屋があるギョロ。大きな部屋の右の方に多分食器棚があるから、そこらへんに食品庫があるギョロ」
スラ「意味分からん。地図貸せ」
半漁人「最初から言えギョロ!!せっかく説明してやったのに!!」
半漁人は、投げ捨てるように地図を渡しました★
スラは一瞬キレそうな顔になりました。
半漁人「無くすんじゃないギョロ~!!そして後から金払えギョロ~!!」
スラ「まったく、面倒くせぇ奴に会っちまったよ」
半漁人「面倒くせぇ奴で悪・・・・・」
半漁人の声は、段々遠くになって聞こえなくなりました。そして、スラは地図の通り、廊下を進んでいきました。廊下も何もかも真っ暗です。
辺りに、壁を突き破るように生えている毒キノコが、何故か電灯のように光っています★
スラ「キッショイ所だな~。よく通路なんて作るよ」
そして10分後、スラは小さな一本道に出ました★
スラ「通れっかな?あ、ギリギリ入れた。・・・アレ?」
懐中電灯の光がうっすらと小さくなってきて、10秒くらいで消えてしまいました。電池切れになってしまったようです★
辺りは電灯みたいなキノコしか光っていません。
スラ「やっべ!付かねぇ!どうしよ俺」
スラ「仕方ねーな。このキノコ借りてくか」
キノコを取ろうとしましたが、なぜか抜けません。やっと抜けたと思ったらコンセントが付いていました。
コンセントを抜いたので、付いていたキノコが全て真っ暗になりました。
しかも、激しく抜いた衝撃で、コンセントの→‖の部分が折れ曲がってしまいました。
スラ「何だよこのキノコ!ホントに電灯だったのかよ!!つーか壊れたよ!」
スラ「やべーな。コレ戻れねーんじゃね?進めねーんじゃね?」
そんな事を言っている途中に、他の懐中電灯の光が近づいてきました。
誰かが来たようです。
黒い影「・・・・・・・誰チャオ?」
スラ「!?だからお前が誰だよ!!」
もうとっくに台風通り過ぎちゃったよ。第5話に続く。