1話~冒険へ~
「時の神殿・・・・・ここか。」
かれの名はチャ−ス。今、時の神殿の賢者によばれ、ここに来た。
時の神殿内・・・・
賢者がいる。周りのエメラルドは一つしか残っていない。
「遅かったのう。チャ−ス。他の者はもうエメラルドを取り出て行った・・・・・。」
と、賢者は言った。
「すみません。で、このエメラルドは・・・・」
チャースがそういいかけたとき、賢者は言った。
「そう早まるな、まあ話しを聞け。」
話すと長くなるので省略するが、この地には悪に満たされたチャオがたくさんいる。その者は皆、このエメラルドを狙っている。そのために賢者は、信用できるものを探し、守ってもらうことにしたのだ。
「ようするに、コレを守ってその悪者を倒してもらいたい。ただ問題は・・・。いや、やはりいい。なんでもない。」
賢者は何かまだ言いたそうだったが、話を切り上げた。
「わかりました。では旅に出ます。」
チャースはそういって、この神殿を後にした・・・・・。
ライア平原・・・・
「透明のエメラルドか・・・・・。」
チャースはつぶやいた。
「おっと。とりあえずいく場所を探さねば。」
チャースは地図を開いた。
「山のふもとの町・クルーラか・・・・。よし。」
目的地を決めたチャースは、その場所まで真っ直ぐ歩き出した。
クルーラ・・・
ガヤガヤガヤガヤ・・・・・
すごいチャオの数にチャースは、ただ驚くばかりだった。
「いらっしゃいいらっしゃい!!」
商人の声も聞こえる。
「とりあえず腹が減ったしパンでも・・・」
どかっ!
チャースが言いかけたとき、チャオにぶつかった。
「いてっ!!」
と、チャオが言った。
「大丈夫?」
チャースが問い掛けた時、そのチャオは、
「あーっ!君もエメラルド持ってるの!?」
といった。
「あ・・ああ・・。」
とチャースは、あいまいな答えをした。胸には青いエメラルドが見える。
「やあ、僕の名前はヒスイ。僕は青のエメラルドを貰ったんだ。」
ヒスイがそういった。
「へえ・・・・」
チャースは半分驚いたような顔をしていった。
「そうだ!!ボクと勝負しようよ。負けたら仲間になるんだ。どうだい?」
ヒスイはいかにも勝つ自信があるようにいった。
「いいけど・・。」
チャースは仕方が無く、そう言った。
続く。