第一章 十六話 「召喚士探し」
パワンの放った集力波は、確かに当たったのだが、全くダメージを与え
られない、それどころか、パワンの方がダメージを受けた。それもその
はず、その黒いD・Fチャオは、かぶっているマントに、CAOSを固
めていて、そのマントでパワンの集力波のCAOSがはじき返されたの
だ。
「なぜチャオ!?確かにパワンの攻撃は当たっていたはず・・・」
トビワンが、おどろきながらつぶやく
「奴のマントは、CAOSの固まり・・・CAOSを使った攻撃は、全
てはね返される」
チャドウが、トビワンに向かって言った
「CAOSでCAOSをはね返すなんて出来るの?」
チャドウにレクスは訪ねた。
しかし、ウキワンからおどろきの返事が返ってきた
「レクスは何も知らないのね CAOSの力がどんなにすごいかを。
CAOSは、相手のCAOSの力より、自分の力がたくさん上回ってい
ると、はね返すことだって出来るのよ」
ウキワンはレクスに落ち着いて言った
「自分のCAOSは、そんなに弱いんだ・・・」
パワンは悔しそうに言う
「いや、奴のCAOSが強すぎるんだ」
チャドウも、悔しそうに言う
その時は、すでに夕日が暮れかかっていた。レクス達の背後で・・・