~一年の生命~
チャオの生命を一年にたとえるのならば
転生の無き命ならば
桜の咲く頃に、私達は出会うであろう
美しく咲き誇る中
私達は共に生きる
向日葵の咲く頃、私達はすでに友達であろう
一緒に森に行ったり、一緒に海に行ったりして
今と言う名の時間を、楽しんで過ごすであろう
銀杏の葉が落ちる頃、すでに親友になっているだろう
一緒にいるのが当たり前。何をするにも一緒にやるだろう
一緒に黄色や赤色をした落ち葉で遊ぶのだろう
雪が降り立つ頃、すでに家族になっているだろう
親子一緒に、雪の降る寒い季節を乗り越えるだろう
一緒に、雪だるまを作り。一緒に、雪合戦をするだろう
そして、別れの時
桜が咲く頃に
出会った桜の木に下で、別れる時
悲しいだろう。つらいだろう
だが、私達は泣かない
ただ一つの言葉を交わして、私達の運命の幕を閉じる
『ありがとう』
チャオは幸せを求める
私達はチャオに幸せを与える
だが本当に幸せになれたのは私達
私達が幸せでないと、チャオもまた幸せではない
チャオが死に逝く時は悲しくて死んで
それを知った私達も悲しいのだから