二日目
チャスキーは目が覚めた。
ここはどこだろう?
太陽の暖かい光がチャスキーを照らす。
…ここは…島!!!!????
「やったああああああああ!!!!!」
しかし、あれからなんと1000年も経っていた!
チャスキーは、ずっと倒れていたにも関わらず、運動神経も頭脳もすっかり大人びていた。(何故
その時。。
チャオ1「あっ!おい、みんな!チャルーが起きたぞ!」
大勢のチャオ「本当だ!!奇跡だ!!」
チャルー?誰の事だ?ったく俺が1000年倒れていたにも関わらず…ってみんな俺を囲んでるぞ!?
チャスキー「オイオイ、チャルーって誰だよ?」
チャオ1「名前が分からないから勝手にこう呼ばせてもらってるよ!良かった×2!」
チャスキー「いや、俺の名前チャスキーって言うんだ」
チャオ2「へ???」
大勢のチャオ「……????」
本当の名前を言っただけなのに、みんな異常なくらい動揺している。どうした?
チャオ島長「お前、あのチャスキー様をおちょくってるのか?」
チャスキー「ハァ?えっ、チャスキー様って?」
チャオ3「10年前に、このチャオ星に隕石が接近した。それを、長い旅の末、破壊して下さった偉大な方だ。」
チャオ2「あっ、でもみんな、この人は1000年も眠ってたんだよ?知っているはずが無いじゃないか」
チャオ4「あっ、そうか…」
みんなは黙り込んだ。
チャオ島長「誤解して悪かった。俺はこのチャスラ島の長、アスラと言う物だ。宜しく」
チャスキー「あ、ども、宜しくです」
チャオ1「僕はチャイル」
チャオ2「僕はレイル」
チャオ3「僕はソラニ」
チャオ4「僕はチェック」
チャスキー「宜しく…」
グルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル
チェック「凄い腹の音だね、僕が食べ物取ってくるよ!」
チャスキー「飯きたああああああ!!!!」
数分後
バクバクバクバクバク
アスラ「凄い食べっぷりだな、腹壊すなよ?」
チャスキー「あんた島長と言うわりにはまだ若いな」
アスラ「当たり前だァ!」
チャスキー「ごち!」
アスラ「あんたきっとチャスキー様の先祖だな!これをやるよ」
チャスキーは不思議なハーモニカを手に入れた!
チャスキー「何これおいしいの?」
アスラ「食べてみろ、牢獄に放り込んでやる」
チャスキー「冗談だよ、そんなに大事なものなのか?」
ソラニ「それは、チャスキー様が使っていた「天界のハーモニカ」だよ」
チャスキー「ベタな名前だな」
チャイル「僕が演奏するから真似してね」
チャスキーは音楽を良く聞いた。
…何て事だ。これは1000年前にあったアラベスクの一部じゃないか。
チャスキー「アラベスクの一部じゃん」
レイル「何それおいしいの?」
チャスキー「えっ……」
チャイル「早くやってみて!」
チャスキー「お、おう、ハーモニカの吹き方は良く知ってる」
チャスキーは、そのとおりに演奏した。こんなもの軽い軽い!
チャスキー「これで良いか?」
その時。
微量だがわずかな光がチャスキーを包んだ。
途端に、飯を食ってただでさえ元気だったというのに、さらに元気になる。
暖かい光だ。
そして、光が消えた。
アスラ「すっっっっげーーーーーー!!!!!!!」
ソラニ「で、出来ちゃったよこの人!」
チャスキー「?」
レイル「それは、あるチャオにしか使えないハーモニカなんだ、あんたはそのチャオだったんだ!」
チャスキー「おい待てって、こんなの誰でも出来るさ、アスラ、やってみてよ!」
アスラはハーモニカを吹いてみた。
…だが音も出ない。
アスラ「駄目だこりゃ…」
チェック「これで分かったでしょ?今のはヒーリングっていう魔法なんだ!」
途端にチャスキーは楽しくなってきた。
チャスキー「他に何か無い?」
レイル「ごめん、それしか分からないんだ。」
チャイル「いや、まだ一つ…」
アスラ「おっと、そいつは駄目だぁ。」
チャスキー「?」
チエック「ごめん、それ一つだけなんだ。」
チャスキー「そ、そうか…」
アスラ「じゃああんたが特別なチャオって分かったからには、海を渡って数々の島で音楽を習得しないとな。」
チャスキー「へ??」
チャイル「実は、またあの隕石が迫って来ているんだ。」
テイル「あのチャスキー様が止めてくれようとしたんだけど、失敗して…」
チェック「そのまま死んでしまって…」
ソラニ「今このチャオ星は本当に大混乱に陥っているんだ。」
チャスキー「大変じゃないか!!」
続く