激闘編 大統領を探せ!
ダークカオス君のチャオのアレをゲットして、ガーデンの外に出たチャニック。
「チャイルス、こっちはうまくいったちゃお。そっちはどうちゃお?」
早速チャイルスに連絡します。
「それがね、チャニックぅ。」
チャイルスは、どうやらてこずっているようです。
無人機動隊を壊滅させ、その動力源のカオスドライブは、チャニックが飲み込み、余ったのはチャミーが飲み込みます。
で、無人機動隊を壊滅させたら、今度は有人の機動警備隊が来たわけです。
これではチャイルスも、攻撃出来ません。
チャミーと一緒に路地の物陰に隠れます。
「今、他のカオス系チャオのアレの反応を探ってみたんちゃおけど、地上のどこにも反応は無いちゃお。」
「そうちゃおか。じゃあ、地上からの遠隔操作じゃないってことちゃおね。」
チャイルスの分析から、チャニックはそお思いました。
「え、それってどゆことちゃお?」
チャミーは、チャニックの言葉の真意をはかりかねています。
その時、チャイルスとチャミーのすぐそばのマンホールの蓋が、ごとごと動きます。
「よう、久しぶりちゃおね、二人とも。」
なんと、チャックルズです。
お魚さんに宇宙へ行く方法を聞いた後、道に迷ってしまったチャックルズ。
しかし、どうにかチャイルスに合流することが出来ました。
「そうちゃおチャイルス。宇宙に行く気はないちゃおか?」
ぽっこ~ん。そんなチャックルズをチャミーがはたきます。
「あいた~。何するちゃお。」
「バカな事言ってないで、そこをどくちゃお。」
チャミーは、チャックルズの出てきたマンホールに隠れるつもりみたいです。
「宇宙ちゃおか。」
チャイルスはボソっとつぶやきます。
「やっぱりチャッグマン達は、あの砲台のスペースコロニーか、その近くにいるのかもしれないちゃお。」
「え~、まじちゃお~?」
チャミーはすっとんきょうな声をあげます。
「そうだろうちゃおな。問題は、あのコロニーの名前と、正確な場所ちゃお。」
電話ごしに、チャニックが答えます。
「なんか、おおごとみたいちゃおね。」
今まで地下に潜ってたチャックルズには、いまいち事情が飲み込めません。
パソコンをいじりながら、チャイルスが説明します。
「あ、政府のコンピュータに、大統領とチャッグマンとの交信記録を発見したちゃお。
大統領のリムジンがこの先に居るみたいちゃお。
乗り込んで通信を逆探知すれば、チャッグマン達の居場所が分かるちゃお!」
「よしチャイルス、そこで落ち合おうちゃお。」
電話先のチャニックと約束し、チャイルスは早速チャルネード改を離陸させます。
「ん?あれは?」
しかし、すぐに着陸します。
チャルネード改から降りると、一台の違法駐車のスーパーカーに近寄ります。
「うわ~、かっこいいちゃお~。あれ、鍵がついたままちゃお。」
チャイルスは、スーパーカーに乗り込みます。おもむろに、キーを回します。
ブロン、ブロン、ブロロロ~ン。
「はう!心をつんざく怒りのエキゾーストノート!最高ちゃお!!」
「こら~、ヒトの車でなにしてるくまくま~。」
そこへ、車の持ち主のくまさんがやってきました。
「やばいちゃお、逃げるちゃお~。」
チャイルスは、アクセルをおもっくそ踏み込みます。
急発進するスーパーカー。その加速感は、チャイルスの心をぐっととらえます。
「まて~くまくま~。」
しかし、くまさんが走って追いかけてきます。
「な?くまさん足が速いちゃお~。追いつかれちゃうちゃお~。こうなったら…。」
チャイルスは、ヒールアンドなんたらで、ギアを二速にたたきこみます。
さらに加速するスーパーカー。もう、くまさんもついてこられません。
「わ~い、なんぴとたりとも、チャイルスの前は走らせないちゃお~。
でもこれって、よくよく考えてみると泥棒ちゃおね。
まあいいやちゃお。大統領はこの先にいるはずちゃお。追いかけるちゃお~。」
くまさんの車は、すごかった。
壁にぶつかってもびくともせず、他の車と接触しても、他の車をふっとばして、無事だった。
「さすがはくまさんの車ちゃおね。最高ちゃお!」
そこへ、チャニックからの電話がはいります。
「チャイルス、大統領は見つかったちゃおか?」
ギクッ「もうちょいちゃお、チャニック。ちょっと待ってちゃお。」
車で遊んでる場合じゃなかったのです。
チャイルスは、チャルネード改を呼び寄せます。
チャルネード改でひとっ飛びすると、大統領のリムジンを発見しました。