全部で25話目「現状 彼らのその後 前編」

俺は、このチャオワールドで知るひとぞ知るヒーローチャオ、チャックスだ。
月日の流れってのは速いもんだな。
ナイトメアとの最終決戦・・・と言うか、なんだったんだろうな、アレは?
・・・・・・ともかく、あれから1年が過ぎた。
え?まだ1週間しか経ってないって?
いいんだよ、チャオが1歳年をとるのが1年なんだから。
まぁそれだとあんたらの時間では2時間ほどしか経ってないんだろうが、まぁ細かい事は気にしないでくれ。
今回は、あれからの俺たちの生活を特別にあんたらに教えてやろう。
なにぶん作者が「どうしても25話で終わらせたい」って言うもんだから、特別に。
俺は1話丸ごと使って今までの俺の勇姿を語ってやりたかったんだが、だめなんだとさ。
まったく、融通のきかねぇ人間だぜ。

俺とシルバーはヒーローガーデンに帰還し、今までのようにのんびり刺激のない毎日を送っている。現在進行形だ。
それにしても、ヒーローガーデンに帰還してきたときのみんなの歓迎振りったら、なかったぜ。

1年前(人間の時間で2時間前)

チャックス「をぅぅ!わが故郷!ヒーローガーデン!あの木!あの噴水!変わってねぇなぁ!」
シルバー「みんなー!ただいまー!」
チャパネ「おぉ!シルバー!・・・あ、なんだチャックス。お前も帰ってきたのか。」

この人はチャパネさん。ヒーローガーデンのリーダー。
まぁダークガーデンで言うチャッセルみたいなもんだ。あいつとは比べ物にならないほどしっかりしてるけど。
無敵を誇るこの俺も、立場上この方にだけは逆らえない。
・・・・・・『お前も帰ってきたのか。』とは何だよ、ちきしょう。

チャックス「ただいま帰りました。チャパネさん。」
チャパネ「うん。園長から事情は聞いている。ご苦労さん。・・・それよりシルバー、大丈夫だったか?心配したぞ。」
シルバー「あ、はい。」

・・・もしかしてあんたら、俺が何らかの理由でチャパネさんに嫌われてるんじゃないかって思ってる?
甘いな、諸君。確かに再開の挨拶はそんな風に聞こえるが、本当は違うんだぜ。
俺ってばチャパネさんよりも強いから、まったく心配されてないんだよな。
それに比べてシルバーは俺の親友だが普通のチャオとかわらねぇ。だからチャパネさんが心配してたのさ。
俺も普通のチャオと同じ強さだったら、シルバーみたく心配されてたさ。・・・・・・多分。

それからガーデンのみんなに俺たちの大活躍を聞かせてやり、さっきも言ったが何の刺激もないまま今に至る。(泣

え?
チャニム・チャイルス・ムルルはどうしたかって?
あいつらはチャオガーデンで仲良く暮らしているらしい。
この前幼稚園へおけいこに連れて行かれたとき、チャニムに聞いた。
あ、そうだった。ムルルはオモチャオとプチガーデンに帰ったんだっけ。
オモチャオはプチガーデンで通訳として役立っているらしい。
作者がプチガーデンでムルルの言葉がわかるのは、そのためなんだと。
あんたらはあんなチャオ人形がなくても俺たちの言葉くらいわかるよな?
そういえば、ムルルはプチガーデンに帰る前にチャオガーデンのテレビを
BSデジタル放送も映る『大型壁掛け液晶プラズマテレビ』に改造したらしいけど、本当か?
まぁ、『読心機能付きオモチャオ』なんて作る奴だからそういうのを作ってもおかしくはないけど。
もし本当なら、今度CHK(チャオ放送協会)で
『CHAO IN SPACE2』のテレビ放映があるらしいからチャオガーデンで見ることにしよう。
ふぁぁ、それにしても眠いな・・・そろそろ昼寝の時間かな・・・・・・。

シルバー「おーい!チャックスー!」

ちっ、何だよ。眠いのに・・・・・・

チャックス「どうした?」
シルバー「チャチャ君から手紙が来てるよ!しかも『チャオカラテ100回大会記念』の切手で!」
チャックス「・・・・・・もったいないことするな、あいつ。・・・それで、なんて書いてあるんだよ?」
シルバー「ちょっと待って。今封を開けるから・・・・・・じゃあ、読むよ。」

シルバーは記念切手を俺に見つからないように(と、本人は思っているようだ。)羽の中に隠してから、手紙を読み始めた。

後編へ続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第33号
ページ番号
32 / 33
この作品について
タイトル
チャックス&ラフィンの冒険記
作者
めんちかぶ~ら(めんちか)
初回掲載
週刊チャオ第12号
最終掲載
週刊チャオ第33号
連載期間
約4ヵ月28日