―楽しい話―

「物騒な話―楽しい話―」

道を歩いていると、チャオを連れて歩く人と出会いました

そのチャオは携帯ブザーを持っていました

僕は「なぜ携帯ブザーを持たせているのですか?」と尋ねました

「怪しい人が近づいてきたらコレを鳴らして追い払うためだよ」とその人は言いました

「こうやっておいはらうチャオ!」そのチャオはそういってピンをはずしてみせました

大きな音が鳴り響きました


道を歩いていると、チャオを連れて歩く人と出会いました

そのチャオは発信機を持っていました

僕は「なぜ発信機を持たせているのですか?」と尋ねました

「迷子になったり誘拐されてしまったときでも、チャオの場所がわかるようにするためだよ」とその人は言いました

「まいごはいやチャオ~、ゆうかいはもっといやちゃお~」そのチャオはそういってご主人様の足に抱きつきました

ご主人様はそのチャオの頭をよしよしと撫でていました


道を歩いていると、チャオを連れて歩く人と出会いました

そのチャオは鎧を着ていました

僕は「なぜ鎧を着せているのですか?」と尋ねました

「もしナイフで切り付けられたり拳銃で撃たれたりしても怪我をしないためだよ」とその人は言いました

「よろいをきていればけんもじゅうもへっちゃらチャオ!」そのチャオはそういって歩き出そうとして、転んでしまいました

鎧が重くて、起き上がれないようでした


道を歩いていると、チャオを連れて歩く人と出会いました

そのチャオは武器をたくさん持っていました

僕は「なぜ武器を持たせているのですか?」と尋ねました

「襲われてもすぐに対抗するためだよ、ナイフと拳銃とスタンガンと手榴弾と、ほかにもたくさん持っているよ」とその人は言いました

「チャオはつよいチャオ!どんなやつでもかかってこいチャオ!」そのチャオはそういって空に向かって拳銃を撃ちました

鳥たちがばさばさと飛び去っていきました


道を歩いていると、人と出会いました

その人はチャオを連れていませんでした

僕は「なぜチャオを連れていないんですか?」と尋ねました


「最近はいろいろと物騒だから」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第151号
ページ番号
2 / 2
この作品について
タイトル
物騒な話
作者
宏(hiro改,ヒロアキ)
初回掲載
週刊チャオ第151号