(つづき)
    僕と、それから明日この部屋にやってくるはずのチャオとが持つはずの情熱は、
確かに、この部屋でチャオを飼う事は禁止されているのだから、
もしかすると、ここでは無理だったりするかもしれないけれども、
それでも、必ず何処か別の場所で強くなっていけるはずだし、
その強くなった情熱はきっと、
周りの現実をも変えていけるだけの力をさえ、持つ事になるはずなんだ。
だから、その情熱(だって、今の僕にはそれしかない)は、
外の世界にある全てのものに構わずに、胸を張っていいのだと僕は思う。
もし神様が「本当にそう思うか?」と尋ねにやってきたとしても、
常にいつでも、それへの答えは「YES」なのだ。
そう決まっているのだ。
了

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