ブラックジョークなショートショート集

・チャオの歴史変換


有る考古学者は地上に居た原生チャオを研究していた。
彼は彼なりに、原生チャオを現代に生かす方法を模索していた。
そして、急に思いつくことがあった。
じゃあ、空中に住んでいた、
つまり、ナックルズ族と共生しているチャオを全部殺せばいい。


その当時はDNAとかがまだ見つかっていない時期で、
そのような方法が出てくるのも当たり前かもしれない。
でも、その研究者は何故かタイムマシンは作成することができて、
彼は早速猟銃を持ってタイムマシンに乗り込んだ。


数時間後、彼は現代に戻ってくる。
すると、ふとテレビ画面に、
「チャオのコハク」が発見されたとテレビに出た。
コハクとは化石の一種。
化石と言うことは…絶滅した、ということだ。…どういう事だ!


研究者はあわててCHAOBBSに問い合わせる。
答えはこうだった。
「原生チャオは人々の戦争で、戦争を知らなかったため、
 爆弾や鋭いナイフなどに触れ、次々に死んでいったそうです。」


…空中に住んでいたチャオは、あの後、
ナックルズ族らの戦闘に巻き込まれることとなる。
…要するに、戦闘慣れすると言うことである。
あぁ、そう言うことか、と納得した研究者は、
またタイムマシンに乗った。


研究者は、少し考えていた。
歴史を戻し、別の方法を探すにはこれしか方法がない…と。
『猟銃を持った以前の自分を、猟銃で、撃ち殺す』


…よし、実行しよう!


そして、それ以後、彼の姿を見た者はいない。


・相反するゲーム


ピクミンのプレイ画面を見ていた泳げないチャオは、
二度と池に近づかないと言う。
試しに近づけてみると、チャオは急にもだえ始め、
「あわわ~」「あわわ~」と何かの口まねをして、気絶するのだとか。


・人間に影響を受けやすい。


最近チャオのテレビ番組に、学級崩壊で、
相次ぐ性的な行為の低年齢化と、援助交際が良くあげられる。
チャオもそんな影響を受けるというのか。


ま、今はまだそんな影響はないだろう。
最近はせいぜい、
子供チャオの間で二匹一組でダンスすることが流行っているだけだからな。


・サイボーグ009的な。


たくさん増えすぎたため、最初に飼っていたチャオを離すことにした。


「僕どこに行くチャオ?」
「チャオの森だよ。」
「楽しいところチャオ?」
「うん、とっても楽しいところだってさ。」
「…じゃあ、お別れするチャオ!バイバイチャオ!」


僕はチャオに大切な黒いネックレスを着けてあげた。
僕はそうして、そのチャオを「チャオの森」にへと送った。


翌日、レースの途中で黒いネックレスをしたオモチャオを見つけた。


・チャオ幼稚園園長殺害事件。


「警部!やはりこの部屋は密室です!」
「そうか…。でも、やはりここには何かからくりがある!
 俺たちはそれを必死で見つけ、探さないと行けない。
 よし、まずは聞き取り調査だ!」
「はいっ!」


後ろで石像が一瞬瞬きをした。


・サイボーグたくさん的な


「なぁなぁ、チャオの占いの館のチャオって凄いやり手らしいな。」
「どういうこと?」
「いや、だから、凄くエロイって事だよ!」
「マジで?
 …でも、それってさ、なんの証拠もないんだよな。
 どうやってそんな情報見つけたんだ?」
「週刊ポトスでさ、なんか、あの館で貰える名前って、
 全部昔自分が産んだ子どもに付けた名前らしいよ!」
「じゃあ、その子どもはみんなどこに行ったんだよ!」


翌日、俺はチャオにラーメンという名前を付けて、
レース中、ラーメンと名前を叫ぶと、
俺のチャオとその隣で旗を振るオモチャオが俺の方を向いた。


・強い戦隊


「強いチャオってどんなチャオ?」
「う~ん、迷うチャオねぇ。」
「でもやっぱり、相手から見えないのが一番じゃない?」
「そうチャオ!じゃあ、そう言う風に変身してしまえば、
 お茶の間も大いに盛り上がるチャオ!」


この戦隊はTVデビューを果たした。
そして、変身した瞬間彼らは身体の色を透明に変えることに成功した!


…衣装を除いて。


・犯人はお前だ。


プルルルル…がちゃ


「何か用事チャオ?今レース中チャオ!」
「いやぁ、なんかニュースで、
 今レース中に逆走しているチャオが居るらしいチャオ!
 ぶつからないように気を付けるチャオ。」
「…何匹チャオ?」
「…え?一匹だけって話チャオよ…?」
「そ、そんなはず無いチャオ!
 だって、7匹も逆走しているチャオがいるチャオよ!」


・なんだこの差は。


「俺さ、6歳の女の子とつき合って居るんだ。」
「はぁ?お前それメッチャロリータじゃん!」


「僕さ、6歳の女の子とつき合っているチャオ。」
「はぁ?お前それメッチャババアチャオ!」


・え?


「家族計画っていうやつ失敗したチャオ~。」
「…どうした?何があった?」
「折角二人で子供生んだのに、
 彼女がヒーローに進化してヒーローガーデンに行っちゃったチャオ~。」
「あぁ、そうか、それは残念…。


 …え?」


fin

この作品について
タイトル
ブラックジョークなショートショート集
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
2009年1月2日