第百八十七話
【双炎VS双雷】
【ドーム中央】
司会者「第三ラウンド一回戦、フォル選手VSバース選手!!」
フォル(間に合った・・・)
バース「勝負だ!フォル!」
フォル「おう!いくぜ!!」
二人「グラビティフィールドオープン!バトル!」
【グラビティフィールド】
グラビティフィールドに入るなり二人はいきなりお互いに向かって走り出した。
フォル「おりゃ!」
先に手を出したのはフォル。
右の剣を上にあげ、振り下ろした。
バースはそれを左の剣でなんなく受け止め、右の剣でフォルを突いた。
フォルはそれを左の剣で横から弾き、止められていた右の剣を引いて、バックステップで距離を取った。
バース「今度はこっちからだ!!」
次はバースからフォルに斬りかかった。
バースは左の剣でフォルの右横腹に向かって剣を振った。
フォルはそれを左腕を前から回して剣で攻撃を受け止め、剣を弾いて、そのまま右回りに回転して右の剣で、反対にバースの右横腹を斬った。
バースは右の剣で受け止めようとしたが、少し反応が遅れ、攻撃は止めたが、少し横腹に傷がついた。
バース「ぐっ・・・」
今度はバースが後ろに飛び、距離を取った。
そしてすぐにフォルの上に飛んだ。
バース「喰らいやがれ!!」
バースが双剣を下に構えた。
そして剣の間にバチバチと電気が溜まり・・・
バース「電信柱ぁ!!」
バースの下に電気の柱ができた。
フォルはそれを後ろに飛んで避け、双剣の先をバースに向け平行に構えた。
フォル「フレイムマグナム!!」
バース「!」
双剣の間に炎の塊が発生し、バースに向かって撃った。
バース「ちぃっ・・・!」
炎の塊は大きな音を立てて爆発した。
フォル「勝ったか・・・?」
バースのいた所は煙でよく見えない。
フォル「よく見えな・・・!!」
煙の中から突然巨大な雷でできた衝撃波が飛んできた。
フォルはそれを前に飛びこんでかわした。
衝撃波は、先ほどのフレイムマグナムに劣らない程の音を立てて地面に衝突した。
衝突した部分は大きくへこんでいた。
バース「外したか・・・」
フォルが顔を上げると、いつの間にか目の前にバースが大剣を持って立っていた。
バース「オラァ!!」
バースは大剣を勢いよく振り下ろした。
フォルはそれを左に転がって避け、すぐに立ち上がった。
大剣が当たった場所は見事に大きな傷ができていた。
フォル「おいおい・・・危ねーなぁ・・・」
バース「一撃一撃にすべて賭けてるんでね。あんまり長い間振り回してたらこっちの体力がもたねぇや。」
フォル「そうか・・・なら・・・」
バース「・・・・」
フォル「長期戦に持ち込んでやろうか?」