第24話 1回戦 強者たち

・・・あっという間だった。

レギオンVSクリア。

一瞬にしてクリアは体を”ナニカ”で貫かれ、灰色のマユに包まれてしまった。

審判唖然。

「What!? ナニガおこったのデスカ!?」

「サッサトオワリニシロ!」

レギオンは審判を睨む。

勝負は幕をとじた。(はや。

会場はざわめいている。

ブルーイは深刻な目つきでいった。

「ヤツが・・・クロフォードをっ・・・」

誰もがわかっていた。

あのかぎづめ。ギフォルとクロフォードを襲った凶器だ。

しかし、何故大会は中止しない?どんどんチャオが死んでいくかもしれないのに。

結局、その日は終わり、次の日。

ウィズVSラフ

ラフィーナVSバルス。

ウィズは緑色のニュートラルのチカラタイプのチャオだった。

ラフは白のヒーローチカラ。

バトルスタートと同時にウィズは拳を地面に叩きつけていた。

「魂よ・・・集え!!!我に力を・・・与えよ!!!」

ウィズが叫ぶ。それと同時に大きなエネルギー波が地面から誕生する。

「甘いっ!」

ラフは空中に舞い上がる。

「いくら波でも空中にいればあたることはないっ!」

ラフは両腕にエネルギーをためる。

「マシンガン・ジャブ!!!」

体全体のエネルギーが、ウィズにむかって、放出される。

ウィズはほぼ完全にその技をガードできずうけていた。

「な・・・が・・・は・・・」

ウィズがうめき声をあげる。

「今!アブソリュートアロー!!!」

右腕を振り上げると同時にエネルギーがたまる。振り下ろす。水色の巨大な矢が登場する。

ウィズに勢いよく突き刺さり、貫通した。

ウィズが地面に倒れる。

「私の勝ちだ。力だけでは勝てぬ!」

ラフはウィズの頭を蹴る。

「こっちのセリフだが」

ウィズがいきなり声を発し、ものすごい速さでラフの腹に右腕で重いパンチを叩き込んだ。ラフの腹にめりこむ(怖

「うぐぉぁ!!!!!」

ラフの悲鳴は次のウィズの叫び声でかき消された。

「これで・・・終わりだ!!!」

ウィズは左腕でアッパーカットを喰らわす。ラフは気を失い、地面に倒れた。

ウィズ、勝利!

ラフィーナVSバルス

ラフィーナはつや水色のヒーローハシリチャオ。紫透明のマントを着用している。特徴的には美しい♀チャオとも言えるだろう。

バルスはヒーローのライバル(?)ダークハシリチャオ。ラインは赤い。シャドウチャオともいえる。

「私に勝つつもりですか・・・?」
ラフィーナは敬語を使う(こういう設定です!

「まぁ・・・そのつもりだ・・・どうせ優勝できんけど」

何故か弱気のバルス。

(かわいぃなぁ・・・・・)

バルスはラフィーナに見惚れていた。

バトルスタート!!!

ラフィーナはいきなりバルスの背後に回りこんだ。

「!?」

バルス、いまさらバトルがはじまったと気づいた。

「遅いですよ」

ラフィーナはバルスの背中に蹴りをいれる。

♀チャオにしては以外に力があり、バルスは結構ふっとばされた。

これでバルスはラフィーナへの関心をなくした。

「くっ、少しは手加減したが・・・もう許さん・・・殺す!」

バルスはラフィーナにむかって細かい針を何本も投げた。そして突撃する。

「マントガード!」

ラフィーナは背をむけ、マントを使い、攻撃をガード。針は地面に落ちた。

目の前にはバルスがせまっていた。

「毒針!」

バルスはラフィーナにむかってまた針を投げる。緑色の針だった。

「毒ね・・・これはあたりたくないですね」

ラフィーナは突進してくるバルスを飛び越えて着地した。だが、次の瞬間、地面にひざをついた。

「くっ・・・こんなものをっ・・・!」

地面には、”まきびし”とやらが転がっていた。

「もうちょっとやさしくしてくれれば、助けてやったのに、残念だな」

バルスは空中にいた。

「死ね。落下剣!!!」

そう唱えるとバルスはさらに空中に浮上した。

剣がラフィーナにむかって落ちてきた。

「くっ・・・まだですよ・・・魔空衝撃弾!」

ラフィーナは空中に手を振り上げた。

それと同時に・・・空中がゆれた。

バルスと剣は地面に転がっていた。

空中に衝撃をあたえて、バルスにダメージをあたえたのだ。

バルスは気を失っていた。

ラフィーナ勝利!

続く・・・

このページについて
掲載号
週刊チャオ第155号
ページ番号
26 / 34
この作品について
タイトル
青き鳥の旅
作者
ブラックス(T・K,クリムゾル)
初回掲載
週刊チャオ第127号
最終掲載
週刊チャオ第175号
連載期間
約11ヵ月17日