第七話『日常』
    僕は親に言われてここに・・・でもとりあえず
何がどうなっているのか聞くことにした。
{アルト}「ス、スピリットデストロイ・・・
      って、どんな奴等?
      ってかなんで僕は・・・」
{ノヴァ}「待て・・・『奴等』が・・・近い。 
      すぐ近くにいる。
      気配を感じる・・・奴等の」
{アルト}「だから僕は親に直接言われた・・・」
そう僕が言いかけたら、ノヴァがそれを遮った。
{ノヴァ}「だから待て。・・・逃げるぞ。
      そのことは逃げながら話す」
{彰祐}「なあ・・・俺は?(汗」
あ、また忘れてた・・・(汗
{ノヴァ}「貴様は関係ないであろう。去ってよい」
{彰祐}「だが・・・俺は今の話を全て聞いてたぞ?
     誰かに言ってもいいのか?」
{ノヴァ}「ああ、構わない。
      どうせ誰も信じる者はいないであろうしな」
{彰祐}「でも・・・ここまで首を突っ込んじまったら・・・」
{ノヴァ}「首を突っ込んだ?貴様は何を勘違いしておるのだ。
      貴様は只此処に居ただけであろう。
      『自分にも関係がある』などと妄想を抱くな。
      貴様は平和で平凡な日常に戻るがよい・・・」
{彰祐}「アルトは・・・危険な目に遭うのか?」
{ノヴァ}「俺がそうさせぬ」
ここで僕はある疑問を抱いた。
{アルト}「ちょっと待って・・・ノヴァはどっちなの?」
{ノヴァ}「何がだ?」
{アルト}「チャオガーデンとスピリットデストロイ。
      どっちに付いてるの?」
すると想像していなかった答えが返ってきた。
{ノヴァ}「俺は誰にも付いていない。
      いわゆるフリーというものだ。
      だがフリーにも目的はある」
{アルト}「それは?」
{ノヴァ}「強靭なANOTHERもいるのだよ。
      我等はそれらをこの世に来るのを防ぐ。
      まずその強靭なANOTHERの媒介となる動物を抹殺。
      だがそれには我等がその動物に
      宿らなければならない。
      即ち『自分の身と引き換えに』だ」
{アルト}「・・・君は僕を狙って来たんだね?」
{ノヴァ}「そのとおり。
      さあ・・・逃げるぞ。先程より近くなっている」
{彰祐}「待て・・・俺も連れてけ」
{ノヴァ}「フン・・・いいが、
      奴等の糧にならんことを祈っている」
ノヴァは皮肉たっぷりにそう言って、
ついてこいと言わんばかりに走り始めた。
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{チャリオット}「・・・む?ここは空港・・・?」
第七話完
第八話に続く

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