<前編>
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
【勇者】「・・・って、ちょっと待て!これは日本昔話じゃねぇ!冒険なんだよ冒険!!」
『あどべんちゃー・・・?』
・・・という訳で、改めて。
むかしむかし、あるところに、勇者がいました。
【勇者】「・・・色々言いたい事はあるが、まぁ許すか。」
・・・でもその勇者は、「世界一弱い勇者だ」という確固たる自信を持っていたのです。
【ヒロイン】「何その不必要な自信!?」
【勇者】「うるせぇ!50メートル走が10秒かかる俺に敵が倒せるもんか!」
【ヒロイン】「遅っ!普通中学生にもなれば10秒切れるわよ・・・って、あたしらはチャオよ!何よその人間基準!」
【勇者】「悪ぃ!すっかり忘れてた!」
自身がチャオである事すら忘れる点で先行きに不安を感じるが、話を続ける。
ちなみにこのヒロイン、本来はヒロインらしく回復と補助を主体とするのだが、勇者が弱いせいで勇者よりも強い。
【ヒロイン】「おかげで性格までこんなんになっちゃったじゃない・・・って、ナレーションの性格も変わってない!?」
まぁまぁ、そこはスルーの方向で。ですますで最後まで押し通せる自信ないんで。
【ヒロイン】「魔術師ナンチャラって作品は最後までずっとですますだったじゃない!」
いやだって、あれとこれとじゃ内容が違いますから。ってか、自分を創ってもらった作者の作品名ぐらい覚えてください。
【ヒロイン】「つったって、どうせ単発ネタで続編を作るつもりもないんでしょ?」
・・・ギク。
【勇者】「改めて!ダイヤモンドコースが5分かかる俺に敵が倒せるもんか!」
【ヒロイン】「さらに遅っ!普通ステータスが500もあれば5分切れるわよ!たぶん!」
【勇者】「何故に多分?」
【ヒロイン】「作者が最近壊れたのを言い訳にGC起動してないから。」
【勇者】「あー、そっか。」
・・・あのー、妙に納得してないで、冒険始めないと。
【勇者】「しつもーん!なんで冒険しなきゃいけないんですかー?」
勇者ですから。
【勇者】「なんで勇者だと冒険しなきゃいけないんですかー?」
そうしないと小説が進みませんから。
【勇者】「なんで小説を書かなきゃいけないんですかー?」
そこに週チャオがあるから。
【勇者】「なんd」
【ヒロイン】「もういいわ!
・・・とりあえず、あたしら2匹だけじゃ不安ね・・・仲間を探さないと・・・」
紆余曲折あって、仲間が増えた!
【勇者】「端折り過ぎだろ!」
仲間を増やす過程を書いてもつまらん!これはギャグストーリーだ!
【ヒロイン】「・・・これ、おもしろいの?」
・・・読者に聞いてくれ。
新たな仲間は、怪しげな魔法使いの女の子と、武器使いの物知り少年。ちなみに、どっちもとてつもなく強いっす。
【勇者】「それじゃ、冒険に行くぞー!」
【おぉる】「おー!!」
・・・いきなりだが、八百屋さん(と、書いてモンスターと読む)があらわれた!
【ヒロイン】「なぜに八百屋さん!?」
【武器使い】「この八百屋さんは悪い奴らに洗脳されてモンスター化しているんです!倒しましょう!」
【ヒロイン】「マトモに設定されてるし!」
【武器使い】「という訳で・・・テポ○ン2号!」
【おぉる】「ちょっとだいぶ待ったぁーっ!!!」
【武器使い】「・・・どうかしましたか?」
【勇者】「なんでそんなもんがあんだよ!ってか八百屋さん(と書いてモンスターと読む)1匹相手にデカ過ぎだろ!!」
【武器使い】「なんなら、ノド○にします?スカ○ドもありますよ?」
【ヒロイン】「普通の武器ないの!?もういい、あたしがやるわ!」
・・・結局八百屋さん(と書いてモンスターと読む)はヒロインがタコ殴りにしてやっつけた。
【ヒロイン】「タコ殴りは余計だけどね・・・」
【勇者】(気絶しても殴り続けたくせに・・・)
・・・続いて、凶暴な中ボスがあらわれた!
【勇者】「中ボスって自分で言っちゃってるし!ってか、そもそも「凶暴な中ボス」って何なんだよ!」
いやですから、凶暴な中ボス。
【勇者】「そうじゃなくて、人間だとかチャオだとかモンスターだとか・・・」
・・・そんなの考えるの面倒じゃないっすか。
【ヒロイン】「・・・とにかく!どうするの!?」
【魔法使い】「ここは80行超えてやっと喋れたあたしに任せて!」
【ヒロイン】「・・・とりあえず頼むわ!やっちゃって!」
【魔法使い】「それじゃ、あたしの自慢の魔法、いくわよー・・・」
そして、魔法使いは呪文を唱えた!
【魔法使い】「アルトゥール・・・アントゥネス・・・コインブラ!!」
【勇者】「ちょっと待て!それジ○コの本名!」(作者注:マジです)
【ヒロイン】「○ーコって、結局ドイツで勝てなかった監督さん?」
【勇者】「ああ。・・・ったく、どんな魔法なんだよ・・・」
次の瞬間、巨大な爆発音が響き、凶暴な中ボスをやっつけた!!
【おぉる】「強っ!!」
<後編に続く>