第13話
カンムが鎌を縦に大きく振った。
ズパァァッ!!
そして、数秒後に地面が真紅に染まった。
ファンタジア・チャオ・ファイティング 第13話 混戦
斬られていたのは、ヒツジだった。
しかし、ヒツジだけではなくカンムも同様に斬られていた。
カンム「くっ・・・なかなかやるな・・・。」
ヒツジ「そっちこそ。」
状況を説明すると、カンムが鎌で切ったと同時に、
ヒツジが魔法で、カマイタチを起こしたのだ。
これにより両者とも、斬られたのだ。
カンム「だが、俺はまだ倒れんぞ・・・。」
ヒツジ「いいかげん倒れてよ・・・。」
カンムが後ろへと跳ね、鎌を構えた。
ヒツジは、そのまま武器も持たずに突っ立っていた。
ヒツジ「言っとくけどね。僕は斬られても全然痛くないのよ。」
カンム「何を言って・・・。」
言いかけたその瞬間だった。
ボカと言う、鈍い音がしてカンムが倒れた。
なぜか、ヒツジがカンムの後ろにもう一人立っていたのだ。
ヒツジ「さっき君が斬ったのは僕の分身。本物はこっちだよ。」
カンム「貴様さっきからずっと騙してたのか・・?」
ヒツジ「うん。」
カンムが、その場で気絶する。
この勝負は、ヒツジが勝ったのだ。
ナイト「一人気絶したから、お前ら全員失格だ。さっさと帰れ。」
チャックス「この際、試合など関係無しだ!おまえらも失格にしてやる!」
ナイト「フン。いいだろう。己の無力さを知るがいい。」
ヒツジ「僕もやるの?」
サクラ「当たり前でしょ。」
ヒツジ「えー・・・さっき戦ったばっかなのに。」
ヒツジが嫌がる。
が、サクラが無理矢理参加させるだろう。
インク「よそ見してるヒマはないぜ!」
インクが、針を投げつける。
しかし、全て防御される。
ナイト「同感だ。」
ナイトが一瞬でインクの後ろに回り、蹴りを入れる。
インクは吹っ飛んで――しかし、ウィドに助けられ体制を取り戻す。
インク「不意打ちなんて卑怯だぞー!」
サクラ「あんたが言えないでしょ。」
サクラが、ナイフを数本投げつける。
インクは何とかかわし、サクラに針を投げる。
サクラ「余裕♪」
サクラが軽く横に跳ねてかわす。
しかしそこにはチャックスが剣を構えていた。
キー―ン!
剣と剣とがぶつかり合う。
つばぜり合いになるが、サクラが押されている。
チョコ「フィールドメテオ!!」
チョコが魔法で、サクラのサポートに入る。
この戦いは、かなり長引きそうだ。
・・・続く