最終話
前回のあらすじ
またもやギガレーヴォの触手がチャールを襲う。
だが何かによって触手は弾かれた。
その何かとは・・・。
{チャール}「僕は・・・誰とでも仲良くなろうとしてきた。
実際に今日三人も友達が増えた」
{フィール}「!」
{カクラ} 「・・・!」
{チャグ} 「うれしイ・・・
こんな僕達を友と呼んでくれるなんテ・・・」
{チャール}「だけど!時間を止めてこんなことする奴とは
友達になれない!」
{ギガレーヴォ}「だk・らどうs・た!
我は友ん・ど望n・でおりはせんn・!」
{チャール}「なら・・・倒す!」
チャールの体が音も無く浮いた。
そして・・・七色の光がチャールを包み込んだ。
{チャール}「エメラルド・・・力を貸して!」
それはカオスエメラルドだった。
七色の光はチャールの周りから消え、ポヨに宿った。
そして・・・チャールはライトカオスへと進化した。
{ルチャ} 「カオスチャオ!?」
{フィール}「カオス・・・そうか、その手があったか・・・」
{カクラ} 「何がだ?」
{フィール}「もともとあんな者に手を貸さなくとも
カオスになれば・・・」
{チャグ} 「まだそんなこと言ってるのかイ?
もうどうでもいいヨ、そんな事。
今は彼を見守ろウ」
{ギガレーヴォ}「こsy・な・・・死ねぇ!」
ギガレーヴォは三度目の触手攻撃を放った。
しかし触手などもう何の意味も持たない、
チャールにとってはただの変なつるにすぎなかった。
{チャール}「君とも・・・遊びたかった
さよなら・・・」
チャールはギガレーヴォの中心に回しげりを叩き込んだ。
続いてパンチ、キックと次々に繰り出した。
{ギガレーヴォ}「グゥガガg・き・さまぁ・・・グガッガg・」
{チャール}「バイバイ・・・」
とどめの回し蹴りである。
だがチャールの目から涙の粒が落ちていた。
{ギガレーヴォ}「我はk・さまらをh・かいするt・め、
また蘇r・であr・う!はh・ははh・!」
もうギガレーヴォの言っている事など誰にも聞こえなかった。
しかしチャールには聞こえた。
ギガレーヴォの心の声が。
「寂しい」と。
そしてギガレーヴォは消え去った。
それと同時に目の前が真っ白になった。
五人は気づくと幼稚園に居た。
空間が崩れたのである。
チャオワールドの危機は去った・・・。
そう考えると緊張感が抜け、どっと疲れが出てきた。
クロのブレイカーの三人は元の姿に戻っていた。
チャールのほうを見ると、まだ寝ていた。
いつの間にか、カオスではなくなっていた。
しかし寝顔はとてもよい寝顔だった。
よく見るとチャールの顔には一筋の涙の跡があった・・・。
―一週間後
チャオ達は何もなかったかのように平和に過ごしていた。
{フィール}「おお!ルチャではないか!」
{ルチャ} 「あ!フィール!遊びに来たのか?」
{フィール}「ああ。他の所の様子も見たくてな。
おや?チャールとチャグはどうしたのだ?」
{ルチャ} 「え~と、チャグは幼稚園で、チャールは・・・」
ルチャは黙ってある岩に指を指した。
その岩には何か書いてある。
{フィール}「何々・・・『チャールをここに・・・』
なるほど・・・こういう訳か」
フィールは何か納得出来ないようだったが、一応納得した。
{ルチャ} 「そういう訳。悲しいだろ?
俺達が石碑に書いてないなんて」
{フィール}「まあ・・・我等は書かれなくて当然かもしれぬ」
{ルチャ} 「確かに、この内容だもんな」
石碑にはこう書いてあった。
チャールをここに『何よりも友情と友を大切にしたこと、
及びチャオワールドを救ったことを称える』
チャオガーデン一同
{チャール}「お~いみんな~!」
完