第四話

前回のあらすじ

クロノブレイカーだと誤魔化すのに失敗したルチャ。
そしてチャールのアイディアで
ダークガーデンに逃げる事になるが・・・。



{チャール}「ふ~、ここまで来れば・・・」
{チャグ} 「君の頭はカラッポかイ!?
       ここにもクロノブレイカーは居るんだヨ?」
{チャール}「へ?・・・あ、本当だ」

ダークガーデンのちょうど中央には『クロノブレイカー』の一人
カクラが居た。もちろん姿はチャグにそっくりだ。

{カクラ} 「あ?なんだテメェらは」
{チャール}「僕達は君達を倒しに来たんだ!」
{チャグ&ルチャ}「堂々と宣言してどうする!」
{カクラ} 「フン・・・排除決定だ。ヒヒヒ・・・」

カクラはチャールのほうに指を向けた。
するとチャールの目の前の地面が吹き飛んだではないか。

{チャール}「・・・退却~!!」
{ルチャ} 「結局こうなるんか・・・」

三人はダークガーデンの入り口まで走っていった。

そして今度は上手く外まで行けた。だが・・・。

{フィール}「覚悟するがいい。裏切り者と反逆者よ・・・」

ガーデンとガーデンを繋ぐ良く分からない場所にフィールが居た。

{カクラ} 「もう逃がさねぇぞ・・・ヒヒヒ」
{チャール}「あ~・・・微妙にピンチ?」
{ルチャ} 「いや微妙じゃなくてピンチだから」
{チャグ} 「しょうがナイ。 
       僕が引き止めておくから幼稚園へ逃げるんダ!」
{チャール}「ほんと!?じゃ頼む!」

そう言って二人は言われたとおり幼稚園へ行った。

{フィール}「さて・・・どうしたものか、裏切り者」
{カクラ} 「ヘヘヘ・・・他人可愛さに自分を
       囮にするとは・・・俺にゃぁ考えられねぇよ」
{チャグ} 「分からなくて結構デス。僕は気づいた。
       友達の大切さ、尊さに・・・彼らは僕が守ル。
       彼らの友を奪ったのは僕なのだかラ!」
{フィール}「・・・それ故の行動というわけか。
       友か・・・我はすっかり忘れていたようだ。
       ・・・友情というものを」
{カクラ} 「あ?テメェまで何言ってやがる。
       あいつら倒すんだろ!あの方に感謝してねぇのか!
       俺らを死なないようにしてくれたのは
       あの方だろうが!」
{フィール}「それは違う。生き物はいつかは昇天するのだ。
       我等はそれを拒んできた・・・
       つまり生き物ですらないというわけだ。
       我はクロノブレイカーをやめる。
       ・・・いや、破壊する!
       あの忌まわしい者を・・・!」
{カクラ} 「友情だぁ?そんなくだらねぇもん・・・ 
       そんな・・・くだらねぇもんなんかよぉ・・・」
{フィール}「カクラ・・・そなたさびしいのであろう」
{カクラ} 「そっそんなわけ・・・ねぇだろ」
{フィール}「そんな嘘はお見通しだ。
       さて・・・彼らを助けに行くか」
{チャグ} 「え?誰から・・・まさカ!」
{フィール}「そのまさかだ。あの方だ」
{チャグ} 「な、何故あの方が幼稚園になど?」
{フィール}「我にも分からぬ。しかし時間を操るあの方のことだ
       彼らが来るのが分かっていたのかも知れぬ・・・」
{カクラ} 「あ゛~、わ~かったよ、行きゃあいいんだろ!」
{チャグ} 「じゃあ行くヨ!」

時間を操る『あの方』
クロノブレイカーの本当の姿は・・・。


つづく

このページについて
掲載号
週刊チャオ第43号
ページ番号
4 / 6
この作品について
タイトル
クロノブレイカー~時の破壊者~
作者
ドロッパ(丸銀)
初回掲載
週刊チャオ第42号
最終掲載
週刊チャオ第43号
連載期間
約8日