第二話
上の続きです・・・
{チャグ} 「今頃は他のガーデンも時が止まっているだろうネ」
{ルチャ} 「何だと・・・!」
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同時刻、ダークガーデン・・・
{カクラ} 「ケケケッ・・・もうこれで俺は死なねぇ・・・」
ダークガーデンの色もカクラというチャオの手によって全て灰色になっていた。
{カクラ} 「どいつもこいつも幸せそうなツラしやがって・・・全て俺がぶち壊してやる!」
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同時刻、ヒーローガーデン・・・
{フィール}「私は時を操るもの・・・全ては私の思うがまま・・・死ぬ事も無いであろう・・・」
こちらも同じくして灰色になっていた。」
{フィール}「我等『クロノブレイカー』は時間などという観念にはとらわれぬ・・・」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~そしてチャオガーデン
{チャグ} 「まあ、君が何をしようと何も変わらないサ
そこで見てなよ、世界の終末をネ」
そしてチャグは空高く飛んでいった。
だが、チャオガーデンの入り口は岩の間のあの小さな隙間だけだ。
だからあいつは出られない、ルチャはそう考えた。
とりあえずチャールを起こし、これからについて考えることにした。
{チャール}「うう・・・あ~痛かった~」
{ルチャ} 「・・・で、これからどうすんだ?」
{チャール}「とりあえず止めさせなきゃ!」
{ルチャ} 「だからどうやってだよ!」
{チャール}「説得!」
{ルチャ} 「・・・あの様子だと説得は難しそうだったがなあ」
{チャール}「大丈夫!チャグ君は・・・絶対に・・・助ける!」
{ルチャ} 「助けるったって・・・あいつは敵だぞ?」
{チャール}「敵なんかじゃない!友達だ!」
{ルチャ} 「・・・分かったよ。お前は昔からそうだったよな
だけどどうやってだ?」
{チャール}「・・・」
{ルチャ} 「・・・」
両方頭は良い方ではなかった。
お稽古のクラスでは他のチャオよりも倍ぐらい時間がかかった。
だが考えなければいけない、思いつかなくては彼は元に戻らない、そういったプレッシャーによって
いつもより頭の回転が速かった。
{ルチャ} 「目標は全てのガーデンを・・・」
{チャール}「救う!」
{ルチャ} 「なんか思いついたか?」
{チャール}「僕のこと誰だと思ってる?」
{ルチャ} 「チャールだろ?」
{チャール}「ちっがーう!そういう事じゃなくて僕、今年のチャオカラテ優勝者だよ!」
{ルチャ} 「そんな昔の事覚えてねぇよ!」
{チャール}「つい最近なんだけど・・・
まあ、いいや。僕は結構強いんだよ~!」
{ルチャ} 「で?」
{チャール}「うっ・・・だから実力行使ってことで・・・」
{ルチャ} 「結局それかい・・・」
しかしそれにはチャグを見つけなければいけない。
しかもチャグは遥か上空にいる。
{ルチャ} 「だけど時間はアイツが止めてんだろ?なら時間なんか余るほどあるじゃねぇかよ」
{チャール}「あ・・・そういえば」
なので二匹は時間をかけ考える事にした。
本当なら気が遠くなるほどの時間なのだろうが、
だがいい考えは浮かばない。
何でこんな事になっているのだろう・・・。
時間なんて本当に止められるのだろうか・・・。
そもそもなんで止めるのだろうか・・・。
“死にたくない”とか言っていたな・・・。
そんなことばかりがチャールの脳裏を過ぎっている。
{チャール}「とにかく!チャグ君を止めなきゃ!」
{ルチャ} 「大体俺達二人が知恵を絞ってもなんにも出てこねぇっつーの」
{チャグ} 「それは・・・懸命とは言えないね」
{ルチャ} 「チャグ!?」
聖誕祭特別号に続く