プロローグ
CHAO IN SPACE プロローグ
20XX年。
現実の世界にチャオがあらわれる。
この事から環境問題などの改善が強まる。
21XX年。
世界のほとんどの国が水没。
一部の大陸や島国に、人々が集まる。
このころ、大気の汚染で死ぬチャオが増え、
チャオガーデンが建設される。
215X年。
人間が地球から姿を消す。
人間がこないまま時間の立たなくなったチャオガーデン。
チャオ達は幸か不幸か皆、大人のチャオになっていた。
その中に1人、ひときわ目立つチャオがいた。
レオンと言う名のチャオだ。
レオンはオレンジ色の体をしたチャオで、
手や足などにはライオンのパ−ツがついていた。
その目立つ体から彼は時折、
他のチャオから虐められる事もあったが、
振り返る時にキラリと光るツメのおかげで、
ほとんどのチャオは逃げ出した。
レオンの父、ガウスは地上の汚れを
最小限に押さえるよう勤めるグループのリーダーで、
レオンはいつか父のようになりたいと常日頃思っていた。
ガウスは放っておくとご飯もろくに食べないので、
レオンがいつも持って行っている。
レオンの母、コルは昔、
重い病気にかかり寝たきり状態になってしまった。
なので、ガウスのお弁当もレオンが作らなくてはならない。
最初の頃はコゲた料理しか出来なかったが、
ガ−デンの長がいろいろと教えてくれたので、
いまではガ−デン1の料理人になりつつある。
ガ−デンの長についても少し話しておこう。
ガ−デンの長は1番の長寿チャオであり、
1番豊富な知識を持つチャオである。
ガ−デンの長がいなければ
レオン達は死んでいたかもしれないぐらい、
いなければならないチャオである。
ちなみに本名は寿一。
名は体をあらわすとはこの事だ。
ある日の朝、レオンは1番早く起き、
弁当を包みガ−デンを出た。
地上は汚れているのでマスクを付けて行かなければならない。
だがこのマスクがまた厄介で、
つけるのに5分以上の時間を消費する。
しかも使い回しだし水も汚れているので外では洗えない。
改良をひたすら待つレオンであった・・・
つづく