20話 後編
勇者のジュエチャ 20話 ムーン・フリーズ(後編)
ヴェルス「な・・んだ・・?」
ジュエチャの剣に光が集中して当たり、剣が凍った。しかし、それはあまりにもまぶしく、ジュエチャ以外には見えなかった。
チャコ「ぐわぁぁ~~!!」
それどころではないチャオもいた。数十秒も全力で走っている(もちろん全力で)。だんだん疲れてきた・・・
ジュエチャ「凍ったぞ・・?どうすればいいのか・・?」
チャミライ「それはですね~」
チャミライが煙のように後ろから登場した!
ジュエチャ「びっくりした・・・」
ジュエチャの目が白くなっている。さらに顔もすこし青く、とどめに頭の輪っかは渦をまいている。
チャミライ「それは振ると、冷気がとぶのです!では・・・」
チャミライは早口で言い、今度は爆発して消えた・・・
ジュエチャ「あまり聞き取れなかったぞ・・・」
ジュエチャは「振る がとぶ では・・・」しか聞き取れなかった!
チャコ「とりあえず早くして~~」
チャコは泣きながら言った。体が少しうきあがっている。
ジュエチャ「大変だ!いくぞ~~!!」
ジュエチャは剣を振った。すると、水色っぽい冷気がとぶ。
ヴェルス「オレの時と全く態度がちがうな・・・」
ヴェルスは少し怒ったような声だった。
チャロード「チャコファイトー!」 チャッチャオ「チャコがんばれー」
この二人は陽気に応援をしている。
チャコ「も・・もうダメ~~」
チャコは半べそ状態ですいこまれていった・・・と、その瞬間!
カキーン!と大きな音と共に、異次元への穴が凍った。チャコはなんとか、氷に背中が当たっただけだったが・・・
チャコ「つ・・つめたい~~!!」
絶叫した。
エメラルレス「くそっ・・次はすいこんだものを・・・とばす!」
久しぶりのセリフだった!
今度はさっきと反対でふきとばされそうだ!さらに砂まで出てきて前が見えない!
ジュエチャ「いてて!あの穴の中に何が入っているんだ・・?」
ヴェルス「・・・よし!つかめたぞ!・・・・・リング?」
なぜか、リングばっかり出てくる。
エメラルレス「しまった!ヘソクリをここにかくしていたの、忘れていた!!」
ブラザード「攻撃に使うような場所(異次元)に入れておくな~~!」
どさくさにまぎれて出てきたブラザードがツッコミをする。
チャコ&チャッチャオ「とばされる~!」
軽い二人にとっては辛い。
ジュエチャ「これじゃあ、まともに攻撃もできない・・・!」
ベラベルト「こっちは風にのって勢いがつくけどね♪」
いやがらせだが、本当にそうであった。
エメラルレス「ぐっ!」
エメラルレスは倒れた
ファング「どうした!?日射病か!?」
ブラザード「今は夏じゃないからちがうだろ・・・」
???「フハハハハ!」
ファング「あ、プロジェクトX」
プロジェクトX「ああ!言われた!」
ちょっとショックだった。しかも、今回はこれから音楽を流そうと思っていたらしい。
プロジェクトX「このオレ様が転ばせたのだ!」
あまりいばれないことだった・・・
エメラルレス「いてて・・・スリキズだ・・・消毒しないと・・・」
エメラルレスは異次元から救急セットをとりだした
ファング「お前、こんなものまで入れているのか・・」
エメラルレス「これで治療完了!」
ジュエチャ「スキあり!」
ジュエチャは剣でエメラルレスの足をさした。しかもスリキズの所を・・・
エメラルレス「あぎゃ~!しみる~~!!」
ブラザード「いや、しみはせんだろ、しみは」
まるで、ブラザードはツッコミ担当だ。
エメラルレス「えーい!みんな!にげるぞー!」
ブラザード「え?オレまだ戦ってないけど・・・」
エメラルレス「かまわん!ワープ!!」
ブラザード「ねえ!なんか、かまわんっていっぱい言っていないぃ~~!?」
ブラザードのツッコミが言い終わる頃には、もう消えていた。
ジュエチャ「で?なぜお前がここに来た?」
プロジェクトX「このミニ異次元につながっている箱をやる。中には船がある。以上!」
プロジェクトXは(強制的に)箱を渡し、にげた!
チャコ「そういえば、もうそろそろ、この島も探索終了だね」
ジュエチャ「ああ」
ヴェルス「じゃあ、最後の目的地・ダークズに行こう。あそこはガラの悪い場所で有名だからな」
ジュエチャ「それにしよう」
チャコ「あ、その前に少し休ませて」
ジュエチャ「ああ・・・しかし、ここでな(心の中:気が付けば夕方だ・・・)」
チャコ「えー!街のホテルは~!?」
ジュエチャ「だめだ!金がかかる!みんな~!テントを張るぞー!」
ジュエチャ達はこの日、ゆっくり休んだ。(休めたらしい)
次回へ続く。