雪
「はやくクリスマスになってほしいチャオ!」
チャオはうれしそうに言います。
「そうかぁ、でもね、いいこにしてないとサンタさんは来ないんだよ。」
ホテルの支配人が言います。
「チャオはいいこにするチャオ!そうすればサンタさんは雪をもってきてくれるチャオね!」
ホテルの支配人が頷きます。
「チャオ~!やったチャオ~!」
チャオはうれしくてしょうがない様です。
しかし、ホテルの支配人も喜んでる様子を見て、うれしそうに見ています
「じゃあね」
そういうとホテルの支配人は出て行きます
ホテルの支配人は
「(う~ん、雪がほしいのかぁ・・・よし!)」
そんなことを思いながらでていきました
こうして、チャオの一日は終わりました
クリスマスはまだ三日先です
日が変わり、今日は聖誕祭、皆が楽しみにしているイベントの一つです。
今日のホテルはなんだか忙しそうです。
そんななか、チャオガーデンに一人の男の人・・・三十代ぐらいでしょうか。少し太っています。
その小太りの男性はチャオに近づいてきます。
「チャオ?」
「へへっ、なかなかかわいいじゃねぇか」
そういうとチャオを担ぎます
するとチャオはいつも抱えているクリスマスツリーを振り回します。
すると小太りの男性はクリスマスツリーを奪い取り、地面にたたきつけます。
しかし、その瞬間にクリスマスツリーは折れてしまいます。
「静かにしろっ!・・・さもなくば命はねぇと思え」
そしてチャオは「いいこにしないとサンタさんは来ない」という言葉を思い出します。
するとチャオは静かにします。
「よぉし、いいこだ」
するとその男はホテルをでます。もちろんチャオを隠しながら。
するとたどりついたのは古いアパートです。ほかには誰もいないようです。
「チャオ~・・・何するつもりチャオか?食べてもおいしくないチャオよ!」
すると男はチャオを犬をいれるかごでしょうか?そのかごにいれます
「チャオ~・・・」
チャオはぐったりしてそのまま眠りについてしまいました。
クリスマスは明後日です。
翌日もホテルは忙しそうです。人が来る気配もありません。
場所はアパートに変わります。
「チャオ~・・・」
チャオは眠りから覚めます。
かごの外には男はいません。逃げるなら今のうちです。しかし、かごの扉が開きません。
「でられないチャオ~・・・」
その時、チャオのおなかがぐぅ~と鳴ります
「そういえばなにも食べてないチャオ~・・・おなかすいたチャオ~・・・」
チャオはおなかに手をあてます。もう逃げる気力もなくなってしまいました。
その頃ホテルではチャオがいないことに、そしてツリーが折れて落ちている事に支配人が気づきます。
「どこにいったんだ・・・」
支配人はホテルの隅から隅までしらべます。しかし、いません。
支配人はホテルの外へ探しにいきます。
そして、みつけました。そう、あのアパートです。このアパートは運良く、ホテルのそばにあったのです。
「ここ・・・かもしれないな・・・」
しかし、そこには悪そうな人達がうろちょろしていたのです。
今は夜、悪そうな人達がいなくなるお昼時に行こうと支配人は計画します
こうして翌日、クリスマスになってしまいました。
「よし」
そういうと支配人はアパートの中へ入っていきます。
一つ一つ、ドアをあけてみていきます。そして、小太りの男の部屋に行きます。
「チャオ!助けに来てくれたチャオね!」
「チャオ!そうだよ!さ、にげよう!」
その時、小太りの男が帰ってきます。
そして、誰かがいることに気付きます。
「誰だてめぇ!」
その瞬間、支配人はかごを持って逃げます。
「あ、こらまて!」
支配人は走ります、近くの交番まで、全速力で。
「かつてはステーションスクエア一の男と呼ばれた私の力を見せてあげます!」
そういうと急激にスピードがあがって交番につきました。
「はぁ、はぁ、やればできるものですね。ステーションスクエア一の『ダメ走り』男でも・・・」
支配人はかごを床に置きます
「ど・・・どうなさいましたか?」
「あぁ、このチャオが誘拐されてたんです!犯人は今おいかけてきてます!」
「な・・・なんですって!よーし、久しぶりに事件だ!」
そういうと警察官は走って捕まえにいきました。
「ふぅ、これで安心だよ、チャオ」
支配人はかごをあけてださせてあげます。
「チャオ~!ようやく出れたチャオ~!・・・でももう夜チャオ、雪は・・・雪は・・・」
そのとき、支配人はチャオを抱え、外に出る。
すると空から白いものが落ちてくる。
それがチャオの頬に落ちる。
「冷たいチャオ!」
「・・・よかったねぇ、これが・・・これが雪だよ」
「これが雪チャオか・・・」
そのとき、空になにかがとんでいった
「サンタさん、ありがとうチャオ!」
チャオは翌朝、疲れて眠るまであそんだという・・・
ほっほっほっほ、どうでしたか今回のお話は?
わたしが誰だかはご想像におまかせします。
「メリークリスマス!」