~第十二話~

ソニー「シャドー敵の陣地についたぜ。なんともでかい基地だな。」
シャー「それはそうだろう。けっこうな敵の数だったからな。・・・もう少しでつくからそこで待っとけ。いいな。」
ソニー「了解。」

ソニーは通信機の電源を切った。

エリ「どうだった?」
ソニー「もうすぐだってさ。さてと・・・。」

ソニーは双眼鏡みたいな物を取り出すと崖の下にいる敵を見始めた。

エリ「なにしてるの?」
ソニー「これで麻薬使っている奴が分かったり、幻闘術が使える奴が分かったり、転生防止薬を使っている奴などが分かる。」
エリ「・・・転生防止薬とは?」
テル「えっと、名前の通り転生させない薬の事。これを飲むとどんなにダメージを喰らっても転生にならないというメリットがある薬だよ。」
エリ「いろいろあるのだな・・・。」
ソニー「麻薬は誰一人使ってない。転生防止薬も。幻闘術は多少いるな・・・。」

後ろで何か物音がした。見るとシャーがいた。

ソニー「おっ、シャー達来たのかぁぁああああ!??」

ソニーの見た先には、ナックーのボロボロになった姿だった。

ソニー「おいシャドー!!何があったんだ!?」
シャー「別に。どうかしたのか?」
エリ「ナックーの事を聞いているんだ!どうしたの!?」
シャル「あぁ。途中でナックーが暴れだしたんで、それでシャーが・・・。」
ソニー「やった・・・という事か。」
シャー「ダークスピアでな。」
ソニー「ダークスピアって10の強さでいうと4の位の強さだぞ!?それなり怪我が出るはずだぞ!?」
シャー「この怪我は引きずって持って来たからだ。ところところで岩に当たって致命的な音がしたが、大丈夫だろう。」
ソニー「どこが大丈夫だ!!なんでそんな冷静なんだ!?」
シャー「馬鹿は元々丈夫だと決まっている。」
ソニー「あぁ、なるほど。」

その時ナックーが動いた。

ナックー「誰が馬鹿だ!!ソニーも納得するんじゃねえ!!」
シャル「あ、ナックーが復活した。」
テル「やれやれ。」

こんな会話をしたのち、作戦の確認をする。

シャル「じゃあ、次の作戦を教える。」
ナックー「おう!」
ソニー「(ナックーの怪我、もう治ってきている。化け物か・・・。)」
ナックー「あぁ?なんか言ったかソニー?」
ソニー「何も言ってねえよ!(なんで勘がするどいんだ。)」

シャルはなんかの紙を取り出した。

シャー「これは一直線じゃないか!」

見ると所々に大きな空間があって、それが一直線に道が延びている。

シャル「そうだ。だから、強行突破で行く。途中で大きい空間があるのはそこが一つの部屋だと思ってれば良いだろう。」
シャー「変な基地だなここは。」
シャル「そうだな。まっすぐ突っ込んで、途中でこの写真のチャオを見つけたらすぐに退散だ。」

そう言うと一枚の写真を取り出した。そこには、HSS型のチャオでペンダントをぶら下げいる。

ナックー「ペンダントを見りゃ分かるだろう。さぁ、行こうぜ!」
エリ「怪我大丈夫なのか!?」
ナックー「あぁ。こんなもん軽い軽い。」
エリ「馬鹿は丈夫なんですね。」
ソニー「あぁ、そうだ。」
ナックー「お前らひどいぞ!エリまで!!」
シャー「エリも言うなぁ。」
エリ「ありがとうございます。」
ナックー「なんで褒めるんだ!?」

シャー「よし、そろそろやるか。ソニー相手の状況はどうだ。」
ソニー「幻闘術を使う奴は多少いるが。麻薬と転生防止薬は使ってないぜ。」
シャー「よし。じゃあ、詠唱術でいくぞ。」
ソニー「あぁ、やってくれ。」
エリ「詠唱術って?」
テル「詠唱ありの術の事だよ。シャーを見てみて。」

そうテルが言うとシャーは銃をクロスさせて詠唱を始めた。

シャー「大いなる暗黒の力よ。過去にそなわしき漆黒の黒球!全てを取り込み、飲み込み、そしてハジケろ!!喰らえ・・・。」

そういうとシャーは、崖の下にいる相手めがけて銃を向けた。そして・・・。

シャー「ダーク・ソルスフィア!!」

銃から基地位の大きさの黒球が現れた!そして基地ごと取り込みそして・・・。

シャー「BON!」

全てをハジケさせた・・・。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第275号
ページ番号
17 / 87
この作品について
タイトル
夜空のエメラルド
作者
斬守(スーさん,斬首,キョーバ)
初回掲載
週刊チャオ第268号兼GW&ライカ記念特別号
最終掲載
週刊チャオ第330号
連載期間
約1年2ヵ月13日