世直しチャオ
注 スペース少ないので読みにくいです。
ここはそこいら県の、どっか村。
お散歩してる3匹の怪しいチャオがいます。
3匹は横一列に並んでいて、両端のチャオは赤いマスクと青いマスク、真ん中のちょっと背が低いチャオは黒いマスクをしています。
ひじょーに怪しい集団です。小学校で「縦1列に並んで歩きましょう」といわれたことを忘れています。
「そろそろおなかがすいてきましたな」
黒マスクが赤マスクに言います。
「なに言ってるんですか!!昨日のお祭りでかき氷を5杯も食べたくせに!」
赤マスクが突然ツッコミ。
「そのあとぴーぎゅるるになったせいで、散歩してるんでしょーが」
青マスクもあいづちを打ちます。
「こうやってたまには近所を散歩してみるのもいいんじゃないかな?」
その黒マスクのせりふは赤マスクの
「緑色の舌を見せびらかして歩いたりしちゃって」
で消された。
「まあそれはともかくあそこに行こう」
黒マスクの指差す先には一軒のラーメン屋。
その名もずばり、“ラーメン屋”。
「かなりぼろくさいラーメン屋ですね」
これは青マスク。
「話題をそらさないでください」
そしてこれは赤マスク。
「なに言ってるんだい。こーゆー店がうまいんじゃないか」
赤マスクの発言を無視し、そのまま店に入っていく黒マスク。
「ちょっとまってくださいよ~」
追う二匹。
二匹が店に入ると、黒マスクが呼ぶ。
「お~い。こっちこっち」
「まったく、なんなんですか」
「二人のぶんも注文しといたから」
「僕はしょうゆじゃないと納得できません」
変なこだわりを持っているらしい赤マスク。
すると、
「ご注文のみそラーメン三人前です~」
かわいいお姉さん(といってもチャオ)がどんぶりを運んでくる。
「いっただっきまーす」
三匹は声を合わせ、手も合わせて言う。
ずぞずずずぞ~
みそラーメンをすする音が、がらんとした店内に響き渡る。
「それで、あなたが払ってくれるんですよね」
赤マスクが黒マスクに、なるとをほっぺたにくっつけたまま訊く。
「えっ、割り勘じゃないの!?」
黒マスクが口の周りにねぎをつけたまま答える。
「いつ、だれが、そういいました?」
ずぞずぞぞ~
麺をすすってごまかす黒マスク。
「きゃーーーー」
店内に大きな叫び声が響いた。
「なんだなんだ?」
あわてて駆けつける怪しいマスク集団。
そこにはさっき、ラーメンを運んできたチャオと、大柄なチャオの二匹の姿があった。
「食え、この木の実を食うんだ!!」
大柄なチャオがお店のチャオを押さえつけ、木の実を食べさせようとする。
「あれは、わらしべチャオ!!」
青が叫ぶ。
わらしべチャオは、一本のわらしべを拾ったことから、大金持ちになったチャオで、この近所に住んでいる。
「やめるんだ!」
赤が言うやいなや跳びかかるが、わらしべチャオによけられる。
「いったい何をしようとしているんだ?」
その疑問に、お店のチャオが命からがら答える。
「彼は私にハートのみを食べさせようとしているんです」
「なにっ、ハートのみ!?」
ハートのみは、食べたチャオが食べさせられたチャオを好きになってしまう、いわば惚れ薬のようなものだ。
「この俺はいいぞお。地位も、財産もある」
どうやらわらしべチャオは、この店のチャオが好きらしい。
「悪い子は許せん、赤さん、青さん」
黒マスクが赤マスクと青マスクに呼びかける。
「よく見てみろ、わらしべチャオ!」
「ん?」
ふりむくわらしべチャオ。
「このお顔が、目に入らぬか~」
青マスクが、黒のマスクをはぎ取る。
そこに現れたのは、ただのピュアチャオ。
それを見たわらしべチャオは、なぜかひざまずく。
「とんだご無礼をいたしました。シンプルながらも、かわゆさを最大限に引き出したそのお顔、あどけなさ」
「あ、あなたはっ、あの有名な・・・」
二人のせりふを聞いて、うなずくピュアチャオ。
「もう悪い子にならんと誓ってくれればいいのじゃ」
じーんせ~い~チャーオあーりゃー苦~もあーるーさー
なんか終わり方が微妙だ