▲プロローグ▼

―――飼い主は言った。今までこのガーデン最強だった自分に・・・
『お前はもう一人前だな。最強チャオ二代目・・・』
そんな事を言いながら自分をおでかけマシーンの所へつれてった。
自分は言った「何をする気なんだ?」
そうすると飼い主はこちらに顔を向けて微笑み、頭を撫でてこういった
『お前は外の世界を旅したほうがいいんだ。もうこのガーデンとかは知りすぎだろ?お前の力はこのガーデン外にも届く

―――何を言っている?―――俺を・・・すてる・・?
『大丈夫だよ。捨てるわけじゃない。君の幸せのためにいってるんだ。』
「自分の・・・幸せ?」
『そ。君は外にいくのが好きだろ?(ガーデンは外だけど)だから・・・知らない所にいくのもいいとおもう・・・』
――――なるほど。確かに自分は外にいるのが好きだ。飛び回ったり泳いだり、いつもしている。幼稚園にもいくが、帰ってくると寝るまでずっと遊んでいる・・・
そしてカラテ、レースも完璧にこなした。・・

そして自分をおでかけマシーンの中に入れた。
最後に彼が言った言葉・・・
『幸せの森にいくのもいいけど・・君は世界全体を旅していんだろ・・・・?なら森にいかないで・・・全然知らないルートをいってごらんよ・・・君は強いんだから、敵がきても大丈夫だろ・・・・』
彼は空とぶ小さなバイクっぽいのもおでかけマシーンに入れてくれた
『こいつを使って・・・移動するがいい・・・。飛ぶよりマシだろう・・・』
そういうと彼はおでかけマシーンの扉をとじた。
真っ暗の中、彼の声が聞こえてきた。
『3つの聖地を全て訪れ、攻略する・・・そうすると世界の真ん中に・・・。いや、いいや、世界がどれほどすばらしいか見てきてくれないか・・・そのバイクについてる小さなカメラで・・・僕の・・」
え・・・

そしてチャオの周りは光でいっぱいになり、バイクとともに外へだされた。

チャオが立ち上がる。
「いった・・・。ふぅ。ここが・・・ガーデンの外か。」

緑があふれていた。花も咲いていて、川も流れている。悪くないなと思った。

「迷うことはないな・・・自分は森にはいかないよ。」

チャオはいきなりバイクに乗り、飼い主が残したカメラ等を見もせず、エンジンをかけ、あっという間にその場から離れていった・・・

この作品について
タイトル
ワンダフルワールド
作者
ブラックス(T・K,クリムゾル)
初回掲載
週刊チャオ第117号