対決!テンシとアクマ

ある日の事。チャオガーデンに一匹のチャオがいました。
この子は今、地面に座り込んで頭のポヨポヨをぐるぐるマークにしています。なにか悩んでいるようです。

その子の目の前には、キャンディーが一つ落ちています。ミントキャンディーです。さっき来たテイルスが落としていったのかもしれません。
その子は今、目の前のキャンディーが食べたくして仕方ありません。

でも、チャオはテイルスに、落ちている物を拾って食べてはいけないよ、と教えられています。なので、チャオは落ちている物を拾って食べません。
でも、今チャオは目の前のキャンディーを食べたくて仕方ありません。チャオは今とっても悩んでいます。

では、この子の頭の中をのぞいて見ましょう―――

薄暗い空間の中に、二匹のチャオがいます。片方は真っ白な体に天使の輪をつけた、ヒーローチャオ。もう片方は、真っ黒な体にギザギザのポヨポヨをつけた、ダークチャオ。二匹は、なにか言い争っています。

ダメですよ、ダメですよ。落ちている物を食べてはいけませんよ。テイルスさんに怒られてしまいますよ。ヒーローチャオが言います。

へへへ、いいじゃねぇか。食べちまおうぜ。なぁに、絶対バレないって。それにバレたって、テイルスなんか怖くねぇだろ。ダークチャオが言います。

ダメです!落ちている物なんて食べたら病気になってしまいますよ!ヒーローチャオが言います。

うるせぇ!食べたいんだからいいんだよ!そう言いながら、ダークチャオはヒーローチャオをポコリと殴ります。

いたっ!やりましたね!そういいながらヒーローチャオは、ダークチャオをポコリと殴り返します。

イテッ!やりやがったな!そういいながらダークチャオは、ヒーローチャオをポコリと殴り返します。

いたっ!そっちが先に手を出してきたのでしょう!そういいながらヒーローチャオは、ダークチャオをポコリと殴り返します。

ヒーローチャオとダークチャオは、しばらくポコリ、ポコリと殴り合いを続けました。そして、二人とも疲れて寝転んでしまいました。

はぁ、はぁ…。なかなかやりますね…。ヒーローチャオが言います。

はぁ、はぁ…。オマエも天使の癖になかなか根性あるじゃねーか…。ダークチャオが言います。

二人とも精一杯戦った結果、二人はお互いを認め合い、いつしか熱い友情が芽生えたのでした。めでたしめでたし。


ある日の事。チャオガーデンに一匹のチャオがいました。
この子は今、地面に座り込んで頭のポヨポヨをぐるぐるマークにしています。まだ悩んでいるようです。

この作品について
タイトル
対決!テンシとアクマ
作者
宏(hiro改,ヒロアキ)
初回掲載
週刊チャオ第101号