全ては記憶の中に
親が買ってきたチャオ
チャオにとって僕はなんなのかは分らない
春に来たチャオ
ただ一言喋った。
チャオ。
たった一言だった。
はじめたぼくを呼んだ言葉だった。
チャオ。
それは僕がチャオをはじめて呼んだ言葉だった。
ある日チャオは進化した。
しかしチャオの性格は変わらない。
チャオに飽きてきた3年目の夏
あそぼ
チャオが僕を呼んで丁度1000回目だった。
あそぶか?
僕がチャオを呼んで1000回目だった。
ねむねむちゃお
チャオが最後に発した言葉だった。
そうか
僕がチャオに発した最後の言葉だった。
全ては思い出
全ては記憶
思い出は記憶の中に
記憶は思い出の中に
全ては記憶の中に・・・