線路は続くよどこまでも
ガタンゴトン、ガタンゴトン
「ねぇ」
「ん? なんだい?」
「線路はどこまで続いているチャオ?」
「どこまでもさ」
「どこまでも?」
「そう、線路はどこまでも続いているんだよ」
「ずっと続いているチャオ?」
「そう、線路はね。夢を運ぶためにあるんだ」
「夢チャオか!」
「そう、この広い世界を夢でいっぱいにするために。電車は、僕たちを運ぶだけじゃない。夢を運ぶために走っているんだ」
「すごいチャオ~、そうだいなスケールチャオね!」
「あぁ、そうだね。――さ、終点だ。降りるよ」
「はーい。……チャオ?」