思い~笑顔~
今日もご主人様一人だ、最近ずっと一人だ・・・
前はもう一人男のご主人様もいたのに
それに女のご主人様は最近よく泣いてるしぼくたち微笑んでくれてもなぜか悲しそう・・・
早く元気になってほしい
この事を他のチャオたちにも相談してみた
どおしたらご主人様が元気になってくれるか
みんなで話した結果ぼくたちがいつも笑っていればご主人様も
うれしくなって本当に笑ってくれるじゃないか、ということになった
ぼくたちはいつも笑顔でいつづけた
ご主人様が笑ってくれるまで・・・
でもご主人様は笑ってくれなかった・・・
今日ご主人様が出かけている間にまたぼくたちは話し合った
そしたら一匹のチャオが「チャオの森に行けば幸せになれるらしいよ、だからご主人様もチャオの森に行けば・・・」といった
しかし、みんなそのことは知っていた
それも幸せになれるのはぼくたちチャオであってご主人様たちではないことも
でもぼくはその話を聞いて思った
幸せとはなに?と
ぼくたちが幸せと言うものを知らないでご主人様を笑わせることができるのか
これもみんなで話し合った
話した結果、ぼくともう一匹のチャオでチャオの森へ行って幸せと言うものを見てくることになった
ぼくらはチャオの森にどのくらいで着くのか分からないから
夜ご飯の木の実をご主人様におかわりをしてお腹いっぱいにして
一眠りしてからご主人様にばれないように出て行くことにした
夜中、ぼくは起きてすぐご主人様を起こさないようにもう一匹のチャオを起こしてそっと出ていた
でもばくたちはチャオの森の場所を知らなかったのでいきなりカンでぼくたちは進み始めた
歩いていると日も明けて辺りを見回すと駅があった
そのまま駅に向かうとミスティックルーインに行けるみたいだ
ぼくたちは男のご主人様がよくそこに行ってたという話しを思い出し電車に乗った
そしてミスティックルーインに着いた、しかし辺りはもう夕暮れになってしまい
この辺はジャングル地帯で街中とは違い街灯などもないだから歩き回るのは危険なのでぼくたちは寝床を探しそこで一夜を過ごすことにした
でも昨日木の実を2コ食べてもやっぱりお腹がすく
と思ったらもう一匹のチャオがどこからか木の実を出してきた
ぼくがどこから出したの?
と聞くと出かける前にみんなが持たせてくれたものだった
ぼくたちはその木の実を食べて今日は眠りについた
次の日ぼくは日差しのまぶしさで目を覚ました
そしてもう一匹のチャオを起こしてまたチャオの森を目指して
ぼくたちは歩きだした
歩いている間2匹で幸せについての話しをしてた
話していたらぼくは今日見た夢を思い出した
内容は
なぜかぼくが太陽を触ろうとしているんだけど
なかなか触ろうとしても熱くて触ることができない
だけどやっと太陽に触ることができたと思ったら太陽はぜんぜん熱くなかった
ってところで目が覚めただけど
この事をもう一匹のチャオに話してみたら
それって幸せと似てるかもよ、と言われた
ぼくがなぜ?と聞くと
幸せって太陽と同じで太陽に触ろうとしてもなかなか触れないのと一緒で幸せになろうとしてもなかなかなれないんだよ
それで太陽に触った時熱くないのは
幸せも幸せになると幸せと感じなくなてしまうんじゃない?
と説明してくれた
でもこの説明を聞いてなるほどと思った反面、なにかが違うとも思った
でもそのなにかは分からなかった
そんなことを考えていたらもう夜になってしまった
今夜も寝床を探そうとしたその時
ぼくたちの前にまぶしい光が出てぼくらの目を眩ませた
光が消えて眩んだ目が周りに慣れるとそこには男のご主人様が立っていた
ぼくはご主人様に抱きつこうとした
しかしご主人様の体をすり抜けてしまって触ることもできない
その時ご主人様が悲しそうな顔をしてなにか話してる
普段ならなに話してるか分からないけど今日は分かった
ご主人様は自分が死んでしまった、ということと
だから自分の分まで女のご主人様の近くにいてほしい
と言っていた
ぼくらはお互いを見合ってすぐまたご主人様の方を向き今から帰ることを伝えた
そしたらまた目の前が光に包まれ、また消えて
目を開けるとさっきまでいた森の中とは違う街中にいた
ぼくはなにが起きたか理解できずに棒立ちしてた
するとどこからかこっちに走って来る音がした
周りを見ると目の前からこっちに向かって来る女のご主人様がいた
女のご主人様はぼくたちを抱き上げてうれしそうな顔をしてくれたぼくたちもうれしくなって笑顔でかえした
その後ご主人様がなにか話てたけどなにを話てるか分からない
でも明るい顔して話てるからきっといい話なんだろうな
そうそう今回のことで幸せについて分かったことがある
それは幸せな時はやっぱり幸せ!!
ってことかな